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誰かが誰かを大切だと思った。誰かがそれを尊いと思った。そして誰かがどうか続きますようにと祈った。それはとてもありふれた愛すべきもの。
この胸にあるのはその絆。
きっと彼らにとっては英雄と呼ばれるほど大それた歩みではなかった。
そんな優しい物語から生まれた私はどんな運命にも負けない。
聖なる夜に星は瞬く。
星は天譚の物語を渡り、闇に希望を差し続けた。
やがて星は塵となり今は宙のどこにあるのか。
数えきれないほどの誰も知りえない物語。
私が宿し振るうのはそういうもの。
だから。年に一度の奇跡の夜に眠った星は歌い出す。
遠慮はいらない。今宵は星がこんなに綺麗なのだから。
私はみなさんとは違います。
ずっとご主人様と共にありました。
その想いに寄り添い、迷いも覚悟も感じて。そして、ご主人様と共に歩みを止めずここに至ったみなさんを私はずっと見て参りました。
体を得て並び立てる今、とても幸せです。
ミスティー様の宝石がひとつペドラデルナ。
尽力いたします。
あー、駄目ね。まったく駄目。
やりもしないで何を躊躇う必要があるのかしら。
ほら、少しは足掻いてご覧なさいな。
あらあら、随分と愉快ね。庭の鵞鳥の方がまだ上手に踊るものだわ。
ほら、あの真摯も、あの麗しい騎士も揃って同じよう。なのに汝ときたら。
あら? 失礼。褒めているつもりよ。私。
花の命は短いと言います。
咲き、美しく薫り高くある時間は確かにとても短い。
けれど花は枯れてなお種を残し、次の春へ繋ぐでしょう。
人の生もまた同じく。
長くとも儚く、多くの歴史と愛、営みの上に咲いたドクメントたちはまさに花。
ならば私の同胞。
慈しむ理由などそれだけで十分でしょう。
光と共に目を醒ます。
私の使命はその瞬間から疑うべくもありません。
手に剣と盾を携えて生まれたのであれば戦うことを望まれ生まれたのでしょう。
この胸の中にあるのは戦乙女の気概。
ええ、気高くありましょう。
戦うことを恐れず戦いを恐れる者のために。
争いを望まぬ人々の想いを守るために。
そおれ、ようく見ておくれやす。
蝶に花に鳥に月に。
回れば現も幻もみぃんな混ざって夢現。迷うな惑え。
そおら、来るぞ、来るぞ、くるくるり。
鬼の舞は一時の夢幻。
酔うてよいよい。眠りは深い。
微睡みうちに肉啜ってやろか。
眠りのうちに骨しゃぶってやろか。
そんに怖がらんと踊りゃんせっせ。
これは勘。新しい冒険の予感と厄介事に巻き込まれたなあっていう直感。
私は彼女じゃないけど彼女もきっと同じことをする。
英雄に憧れ知らずに英雄になった小さな勇者。その物語と共にある私。
だから私も同じように揺らぐし、弱くもなる。
けれどキミと同じだからこそ私は運命に立ち向かえるんだ。