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ウルトラマンは七頭身である
古谷敏って八頭身でしたからね。スーツを着せてマスクをかぶらせると、ちょうど七頭身になるわけです。かぶったら頭が大きくなるでしょう。で、七頭身というと、人間の体で一番美しいプロポーション。ギリシャ哲学の時代からもう決まってるんです。by #成田亨
正統派怪獣と非正統派怪獣⑤
同じ「正統派」と言っても、「レッドキング」と「ゴモラ」とではデザインが全然違う。「ラゴン」もまあ「正統派」でしょうか。
「カネゴン」は全然「正統派」じゃないでしょう。というような分け方で分類していくしかない。by #成田亨 (⑥に続く…)
「ウルトラマン」の体の線の色は赤くしようか、青くしようか、迷いました。やっぱり子供番組だから赤いところがあったほうがいいかな、と思って赤くしました。それから、撮影が始まったらブルーバック合成をやると思って、これが青だと合成素材として抜けてくれないから、赤くしたんです。by #成田亨
ヨーロッパのモンスターのイラストを頼まれたことがありました。その時、取り寄せたヨーロッパ、アメリカの本を見ると、日本の怪獣はサムライ、ニンジャ、アマテラスオオミカミになっていました。で、外人はひでえなあ、と思いました。だから、僕が描くしかしょうがないと思ったんです。by #成田亨
「明」、あるいは「正義」は「ウルトラマン」だけです。それ以外は全部闇だと思います。でも怪獣の中にも、闇の世界にいるんだけども、真・善・美の世界も知っていて、真・善・美の世界に這い上がりたいなと思ってる闇のやつと、そんなこと興味もない、闇にどっぷりの奴といるでしょう。by #成田亨
「ウルトラセブン」には、「ポインター」という自動車が登場します。これは実物の車を改造しました。どんな車が見つかるかわからないから、デザイン画はありません。イメージデザインがあるだけです。見つかった車によってデザインも変わるでしょう。だからデザインは描けなかったです。by #成田亨
カオス・コスモスという考え方は、古代ギリシャのプラトンの考え方です。もの、国をまとめるのはコスモス。そして、反対にどろどろの世界はカオスという発想です。
それをそのままデザインに置き換えた。コスモスの考え方を「ウルトラマン」に適応し、カオスの考え方を怪獣にしました。by #成田亨
僕は、自分の作品が残ることへの執着というのは、それほどないほうだと思っています。だって、残る残さないは後の人の判断だから。
絵を描く時は、これは残るぞと思って描かないから。そういう邪心を持ったら絵は描けないですよ。この絵は売れるぞとかね(笑)。そう思ったら描けない。by #成田亨
怪獣デザインの三原則
三、体に傷をつけたり、傷跡をつけたり、血を流したりはしない。
化けものは必ず、目が一つとか三つとか、顔がただれているとかいう奇形化にともなって、身体の部分を壊して登場する。それは生理的に不愉快です。だから体に傷をつけたり、血を流したりしてはいけない。by #成田亨
怪獣と妖怪の違い
類似点
一、人間の想像によって生まれていて、現実には存在しないこと。
二、その時代をシンボライズしてること。
三、人間の好奇心を刺激して恐怖感をそそること。
四、ドラマを設定した上で登場すること。ただし、怪獣は必ずしもドラマの設定を必要としない。by #成田亨