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「いや、いや……あーてぃ、まだ夢の中にいたい…」
あるるは拒絶していた、現実に引き戻されることを。いくら拒んだ所でどうにもならないけれど。
「なんの事かなぁ〜♡」
ファクティスの視線が向かう、睦を追い越してその先、隠れるようにしているツインテールの少女へ。視線のど真ん中、咲は満面の笑みで白々しく視線を泳がせた。
成瀬が作るテストは幾分難しすぎるし、ファクティスの作るテストは少しばかり簡単すぎる。生徒の平均点も低いと高い...
なんともバランスの悪い2人だ。
「あ~、ありがと。」
適当に感謝を述べる睦、辺りを見渡し他の生徒がノートに向かい何かをしているようで…先生も話していない。首を傾げる。話を微塵も聞いていなかった、今何をするべきなのだろう。
アイと晴奈、机をくっつけてひとつの教科書を2人で見ている。
「アイくん、ごめんね見せて貰っちゃって…」
との言葉を聞く限り晴奈が教科書を忘れた様だった。謝っている彼女だけれど、アイからすれば寧ろ嬉しい事なのでは無かろうか。
「さくちゃんも授業続けて欲しいな~、授業遅れて夏休み補習とかなったらさくちゃん泣いちゃう♡」
薄桃のネイルが塗られた爪先を眺めつつ咲がリディキュールの言葉に賛同した。学校にネイルをしてくるなと言いたい所だが最早それくらいは目を瞑ってやろう。これ以上問題事を増やしたくない。
「あーてぃちゃん、怒られちゃったね~。可哀想だね~、うさぎ。」
可愛らしく改造された学ランを身にまとい授業中だというのに人形と会話を始めた純平。