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「ふぅ………あのダラケって人には逃げられちゃうし…やっぱり自爆してきたわね……血斧騎士団の人たち。オミノスは大丈夫だった?」 「いてて………まぁな………僕の昔の仲間にもよく自爆する奴がいたから…………慣れてるというか……」 「慣れるほどよく自爆するって……どんな仲間なのよぅ………」
「俺はなぁ…あの時お前をただの小僧と侮ってファイアの真意を見誤った過去の自分を許せねぇんだよ…………ここでお前を血祭りにあげてやる…」 「!!一人じゃないわ!!周りにも……」 「くそっ………あの時の生き残りかよ………おい、お前負け知らずなんだろう!?僕に手を貸せ!」
「それで………レスター卿とユルヤナの老師のたった二人で血斧騎士団の部隊を壊滅させてしまったっていうの…………?」 「じいさん曰く、討ち漏らした奴等もいたみたいだけどな」 「ふぅん…………」 「おかげさんでな。逃げ延びて、こうしてお前と再会できたわけだ」 「おっ…おまえは!!」
「こんなになるまで……よくがんばったのぅ。お前さんが引き付けていてくれたおかげでヲカエやイデアは無事じゃよ……あやつらはレスターの怒りを買ってしまいおったからな。果たして何人生き残れるやら……」
「おいおい……そんなファイアじゃあ…まるで打ち上げ花火じゃねぇか………………………っ!!おまえっ…………まさか!!!!!」 「良い打ち上げ花火じゃったぞ、ボウズ。遠くからでもよう見えたわい!!!」
「なぁ小僧、お前のそんなへろへろしたファイアなんか痛くも痒くもねぇんだよ。さっさとあいつらの居場所まで案内してくれりゃお前だけでも見逃してやってもいいんだぜ?」 「…………っ………ざけるな…………………もう僕だけ一人……生き残る………なんて…………イヤなんだよっっっ!!!!」
「…あなたを追いかけてきた部隊にひどい目にあわされたのね……?」 「まぁな、向こうもそれなりに人数いたし、何より強すぎた。かなうわけなかったんだよ。」 「それでも……抵抗してたのね」 「泣きながら必死にファイアもファイラも何度も何度も放ち続けた。…全部避けられて嗤われたけどな」
「…………ねぇ…それからどうしたの……? あなた、足を怪我してたんでしょう!?それなのにたった一人で森の奥へ………?続きを早く聞かせてよ!!!」 「まっ……まぁ…待てよ………せっかくお前の相棒がシチュー作ってくれたのが冷めちゃうよ。た…食べたら話してやる…から。」
(………ついてこい、赤い猟犬ども。お前らをあの洞穴には行かせない。遠く遠くこの森の奥深くまで迷わせてやる。)
(聖騎士殿やみんなが戦っている間、怪我なんかして…僕は…何をやってるんだ…) ふと顔を上げると聖騎士殿の奥方の姿が見えた。 その手に抱かれていたのは二人の大切な小さな命。 聖騎士殿が民を慈しみ育てる世界のために戦うなら… その帰りを待つ大切な人達を守ろうと思う。