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池田邦彦、監修協力/津久田重吾『国境のエミーリャ』(小学館)
東西に分割された東京の東側で、西側への亡命を助ける脱出請負人エミーリャの活躍を描く歴史活劇。面白いですよ。エミーリャは健気でかわいいし、絵も東側っぽくもったりしている(今どきの萌絵ふうでない)のが好ましい。
『踊る熊たち』英語版はその後、共産主義+熊のイメージを前面に押し出した赤い装幀になった。ドイツ語版、スペイン語版も、赤い背景にソ連共産主義支配を強調した熊のイラスト。スペイン語版はロシア・アヴァンギャルド的な文字。台湾版は地色がピンクで、熊の口輪と鎖を赤で目立たせたイラスト。
田中啓文『臆病同心もののけ退治』グロさやエグさはなく、怖くもない、ほんわかした江戸捕物。猫の魂(たま)やくノ一の夜視(やみ)など、活躍しそうな個性的なキャラクターがいるのに、あんまり出番がないのが残念。伊野孝行さんの装画がかわいい。