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ベアトリスさんのイラストまとめ


PBWの世界に住むキャラクター、ベアトリス・ナタリア・ハミルトンが日本語で呟いています。2017年4月からエクリール大学に進学してる。…はずなんです。
(イラストは「巡り亭」春夏凪助様から使用許可を得たものです)
twpf.jp/beatricenatalia

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キャッチボールを切り上げた二人は、家の中へ。
「アリーお疲れ。好きなだけ寛いでくれ」
「Okay 」
玄関でアリーが頷くのを見届けた亮太は、冷蔵庫でジュースを取り出せば、制服から着替える為に自室に向かった。
「アリー、何で此処に居る?」
「Oops 」
 

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「まぁ、好きっていうか、気になる人はいるっちゃいるけどね」
「お、おぅ」
悪戯っぽく言うアリー。亮太は咄嗟の事に頷くだけ。
「あれ?誰って訊かないの」
「訊いても、言うつもり無いだろ」
「うんっ、内緒」
「そいつと結ばれると良いな」
「ありがと」
 

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「居ないのか。つまんないなぁ」
「悪かったな。アリーはどうなんだ、カレシ居るのか?」
アリーの挑発に乗った亮太は、恋人の有無を訊いた。
「気になる?」
「ま、まぁな幼馴染だし。な」
性格はともかく長身でスタイルの良いアリーだ。恋人が居ても可笑しく無いだろう。

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家に着くと亮太は、車庫からボールとグローブを二つ取って来た。
「アリー、これ使って」
亮太は、アリーにグローブを渡した。
「うん。これ新品?」
「高校に入ったら使おうと思ったけど、その機会が無かったんで」
アリーが手にしているグローブは、真新しい。
 

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「60年、70年代の名曲を選んだから。そうかもね」
アリーは、ネイティブな歌声を部屋中に響かせ流暢に歌い上げていった。
「これも聞いた事ある。こういう歌だったんだ、教えてくれてありがとな」
「そう言って貰えると、嬉しいわ」
「時間が来たから、行こうか」

 

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アリーは、一瞬眉上げたが、亮太の説明に頭を振ると一つ頷いた。
亮太は、各年代の代表曲を歌っていく。途中トチったりもしたが、アリーはそれらを揚げ物を口にしながらも、じっと聴いていた。
「あぁ~、歌いきった」
「お疲れ様。アタシの聴いた事の無い歌までありがとね」

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「次はアタシの……ちょっと」
次はアリーの番のはずだが、亮太はマイクを放さず矢継ぎ早に何曲も選曲して歌い続ける。
アリーが、呆気にとられていると
「アリーの知らない歌、もっと聴かせたいし。この方が思い出に残るだろ……なんて。嫌なら代わるけど」
「ううん、続けて」

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言うとアリーは、
「そうね。アタシ達って、小学生の頃の思い出ばかりね」
と漏らした。
「えっ何?」
「ううん、何でも。間奏終るよ」
「そっかあ、此処から盛り上がっていくからな」
亮太はアリーが何を言いかけたのか、引っ掛かったものの、歌いきった。
 

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「うん、知らない。聴いた事も無い」
問われたアリーは、即答。
「はっきり言うよな。俺達がまだ産まれて無い時代の曲だし、アリーの母国じゃ聴く機会なんて無かっただろうし。当たり前か」
苦笑いを浮かべた亮太は、続けて
「放課後になれば、秘密基地に直行だったし」
 

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アリーが亮太に掴み掛かろうとしたところで、注文した料理が運ばれて来た。
「はいええと此処に置いて下さい。ええ、これはここに」
アリーが店員の応対した為、亮太は難を逃れた。
「そうじゃ無くて。より上手くなったって」
「だったら、先にそう言いなさいよ」
 

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