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「僕は1人で8のオクトパスじゃなくて、2人でツヴァイと蛇足だよ」
「おやすみなさい、幸いのお国の子供、安都リオン」
最期は、最後だけでも、君は幸いに在れただろうか。
アタシがいなければ、きっとあんなことにはならなかった。
色のせいか、マスカットのような風味があるような、無いような。実際のところは分からないまでも、口内に広がる優しい甘さに思わず頬が緩む。
「……え、」
白いシーツの皺と、数人分の体温と、悪夢でも見ているような息苦しさと、それから
「それでは続きを確認させていただきます。氷雪01は奇病死した。証拠はこの写真、内容は以下の通り。それで問題ありませんね?」 次に示されたのは、一葉の写真。
死んだ。