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しかもアイリーン・グレイと菅原精造の共作『le magicien de la nuit(夜の魔術師)』(1913)の副題は『Om Mani Padme Hum(オーン・マニ・パドメ・フン)』の梵字六文字。すると夜の魔術師とは、パドメ(蓮華)の中に隠されたマニ(宝珠)という性的な意味が伺える。
(河6)紀元前5世紀頃の中国では、火の神と水の神がせめぎあっている世界観があった。伏犠と女媧のような二匹の蛇が巻き付いている杖ケーリュケイオンはメルクリウスのシンボルだが、メルクリウスは「水」の象徴である。
(河5)プーシキン使用のフリーメーソンのグッズに、須弥山に見立てたコンパスと指矩の左に太陽、右に月(イザナギの左目=天照、右目=月読と一致!)が登場し、これが伏羲の「矩(ものさし)」と女媧の「規(コンパス)」と一致するのは、両者がペルシャの天文学の影響を受けているからではないか?
そうか、あれは伏羲の持つ「矩(ものさし)」と女媧の持つ「規(コンパス)」を形取ったもので、この二つの道具、規矩(きく)によって、正確な円形と方形、すなわち天円地方の宇宙感を描くことが可能となる。中央に描かれていた、鏡だと説明を受けたものは、実は天円の象徴だったのだろう。
宮崎駿監督の映画「ポニョ」にブリューゲルの「バベルの塔」が登場するが、これを聖塔ジッグラト=大地母神と神が交合する時の生殖器が置かれる場所と捉えると、グランマンマーレが回遊してリサに命を授けるシーンと一致し、ブリュンヒルデとポニョという言語の混乱バラルがバベルとして表現される。
五行で北を象徴する玄武が、何故ウロボロス状のループになっているのかを考えると、北極星を中心に天体が回っていることを表現したものだからだろう。故にキトラ古墳の北に玄武が、天井に天文図が描かれたと思われる。
父の車椅子を押しながら、駿河台にある富士山の見える病院のお庭を散歩していたら、突風が吹いて父の被る帽子を吹き飛ばしそうになった。「おっと!」と言いながら慌てて帽子を押さえようとする父の姿を見ていたら、まるで北斎が描いた「駿州江尻」のその瞬間みたいだと思った。