ふづき大輔さんのイラストまとめ

バイアス・ギルベイド
騎士総長(マスターナイト)の称号を持ち、ボイル達ギルベイド姉弟の父親であり公式には、故人とされた男である。

「最近は、やけに多いね」
「今回は別よ、流石にあの状態じゃフル武装は持ち込めないし。何より厄介なことになってたしね…」
「ああ、シティのゲイン派か…」

#30MMGBEP1

あれからの事は覚えていない。
ただ一つだけ、ハッキリした事実があった。

「やっぱりまた死んだのね…ま、流石にメイガスだけじゃ無理よねぇ」

ライネスシティの地下深く。
そのシェルターで彼女は目覚めた。
そこには無数のカプセルがあり、彼女と同じ人間が入っていた。 https://t.co/7ai50N1R8B

「みんなー！トシオさん達がご馳走用意してくれたからおいでって」
「しかし、また足りなくなったら…」
「逆だよ、食べきれないから手伝ってって！」
「はぁ！？おい、美鈴。お前どれだけ運んだんだ…？」
「多い方がいいと思いましたので、ざっと200人分ほどです。出来る女ですから」
「多すぎだ！」

「…でもそうだな。確かに楽しいかもしれないな。」
「戦争が…でしょうか？」
「いや、こうして仲間と平和な時間を共有出来るのが…ってちょっと気取り過ぎかな？」
「なるほど…不思議な気持ちです。胸キュンとはこう言う事なのですね」
「違うと思うな…」

そこにレイカが走ってくる。

その結果が今に至る。
ボイルは冗談めかして言った。

「地球人と言うのも良いよなぁ、俺も地球人だったらお前みたいに背が高くなっていたかも、なんてさ」
「それだと副隊長殿に可愛いって言って貰えないだろ？」
「べ、別にそんな事…！」

顔を真っ赤にして反論するボイル。
美鈴が横から顔を出す。

「こうしてみると、人種の違いとかに拘ってた俺が馬鹿みたいに思えるな…」

地球人でありながら、バイロン軍に所属しているブレイド。
その事が負い目になり、マクシオンに祖父の九龍（ガウロン）を人質に取られた時
一度はボイル達と袂を分かつ選択をした彼。
だが、ボイルは二人を救う道を選んだ。

「メイっちお疲れ～！」
「超がんばりました、いぇぃ」
「いえ～い♪」

レイカと美鈴がハイタッチをしている。
マスターであるブレイドと、隊長のボイルがそれをみて笑っている。

「すっかりレイに染まっちまったなぁ」
「こうしてみると、人間と変わらないんだよな」
「確かにな…学習するAI、か」

「ああ、そうだね。彼女もついてるんだ、今回の作戦も誰一人欠ける事無く帰ってこられるように頑張って欲しいな」

ジルの言葉に３人が頷く
かつての仲間の想いを胸に、格納庫へと向かう

「…ミリアム君には、これから起こる事について謝らなきゃいけないかもね」

その呟きを聞いた者は居なかった…

「今は千鶴が後釜になったとは言え、ミリーも同じ仲間だからね。本当は吹っ切らなきゃいけないんだろうけど…」
「姉さん…」
「だからこそ、彼女の名を冠した艦でバカンスになんて…あー、なんか恥ずかしくなってきたわ」
「いいんじゃないラティ姉？多分ミリアム大尉も喜んでると思うよ？」

ミリアム・ランパート大尉
紅の猟兵団メンバーであり、二階級特進により中佐となった彼女は、戦場での戦いぶりがライブの様に派手だった事から”歌姫（ディーヴァ）”の二つ名がついていた

ラティの事をお姉様と慕い、最初はボイル達を目の敵にしていたが、打ち解けた矢先、何者かに謀殺されたのである