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2.レイカとヤマト 兄のヤマトが死んだと聞かされ、塞ぎ込む彼女を元気づけていたボイルとブレイド。 ボイルは姉に、レイカのことを頼まれたが、それとは関係なく友人として接していた。 だが、レイカが卒業後にヤマトの死因を知って疑心暗鬼に陥り、ボイルとその姉のラーティオを憎むようになっていた
#30MMBIO 「待たせたわね!騎士のお兄さん達!」 「姉さん、失礼だろ!すみません、こちらはバイロン軍『円卓の騎士』中隊、ボイル・ギルベイド大尉です!姉のラーティオと共に加勢に来ました!」 「ナイトカーニバルでの借りはここで返すわよ!」
@usushio53
「…ありがとう、ママ。私、皆の力になれるように…パパの代わりにはなれないかもだけど、頑張るから!」 「や、やっぱりそうなの!?…な、なんか恥ずかしいなぁ」 「今更だよ、パパとママが仲が良いのは私が一番よく知ってるんだもん」 「…そっか、それじゃあミリアちゃん。改めてよろしくね」
「ボイルちゃんは大丈夫よ。貴方が来たから、このくらいの被害で済んだ…そう思うわ」 「そ、それは…」 「だから、貴方はただ自分が出来る事をやればいいと思うの。自分が正しいと思った事をね?」 ミリアがハッとする。 それはLCFに入隊する際──6年前にレンフィアに言われた言葉だった。
「こ、これは…その…」 ミリアが慌てる。母からもらった髪飾りなのだから、彼女が知ってて当然なのだ。 それで察したレンフィアは、穏やかな笑みで言った。 「…ミリアちゃん、貴方は多分遠い所から来たのかなと思うけど。きっとこれも、一つの可能性かもしれないわね」
「でも、やっぱり親戚なのかしら?」 「そ、そうですか?」 「そうね。背も高いし、眼の色も似てるし…やっぱり二人に似て優しい子だと思うわ。それに…」 ミリアの髪飾りを触るレンフィア。 「似た髪飾りを付けているんだもの。やっぱり他人とは思えないわね」 ふふ、と優しく笑うレンフィア。
「でも、ラティ伯母…ラティさんにはその、色々と…」 「ラティちゃんね、この間仲間を亡くしちゃったの。…貴方と名前も似てるし、年も近そうだから、多分その娘と重なってしまったんだと思うわ。」 「そう、だったんだ…」 怖いと言うイメージを持っていた伯母の事を聞いたミリアの表情が変わる。
数刻後─ ミリアが目を覚ました時レンフィアが声をかけた。 「ミリアちゃん、大丈夫?」 「…ママ?」 「ママって…そ、そんな風に見えるの?」 顔を赤くして戸惑うレンフィア。 ふふっと笑って、ミリアが言う。 「うん、レンフィアさん、私のママみたいだなって」 「あれ、名前教えたかしら…?」
隣の部屋でその声を聞いたレンフィアが慌てて出てくる。 「貴方、どうしたの!?大丈夫!?」 「パパ、ママ、ごめんなさい!私のせいで…」 「大丈夫ですよ、落ち着いて。ほら、深呼吸しましょう」 モーリスがミリアを落ち着かせる。 そして、レンフィアも手伝ってミリアをベッドに寝かせた。