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坂本曲が多くて、坂本龍一自身も一番気に入っていたというアルバムが、YMOの「テクノデリック」です。
#坂本龍一さん死去
#坂本龍一さんのご冥福をお祈りします
その二発目のが命中した馬は、メリイゴオランドのように輪を描いて廻りだした。
兵士は傍らに駆け寄って、射ち殺してしまった。
「馬に何の罪があるんだか、知りてえもんだ、俺はこう思うよ、馬を戦争に引っ張り出すなんて、そんなひでえこたあ世の中にねえよ」
レマルク/西部戦線異状なし
「すてきよ。
あたし時々、その子をはりつけにしたのはあたし自身なんだって考えてみるの。
子供がぶら下がって呻いているのに、あたしはその正面に坐って、パイナップルの砂糖漬を食べるんだわ。
あたし、パイナップルの砂糖漬が大好きなんですもの。
あなたも好き?」
カラマーゾフの兄弟
「釘で打ちつけて、はりつけにしたのね。そのあと法廷で、子供はすぐに死んだ、四時間後に、と陳述しているのよ。これでも、すぐにですってさ!その子供が呻きつづけ、唸りつづけている間、ユダヤ人は突っ立って、見とれていたそうよ。すてきだわ!」
「すてき?」
「すてきよ。あたし時々、その子を」
「ねえ、アリョーシャ、ユダヤ人は過越の祭りに子供たちをさらって、斬り殺すっていうけど、あれは本当なの?」
「知りませんね」
「あたし、ある本で、どこかの裁判のことを読んだのよ。ユダヤ人が四歳の男の子を、最初まず両手の指を全部斬りおとして、それから壁にはりつけにしたんですって。」
「だってあたしが言えるのは、あなただけですもの」リーザがまた話しはじめた。
「自分自身と、あなただけ。世界じゅうであなた一人よ。それに、自分自身に言うより、あなたに言うほうが、すすんで話せるわ。あなたなら、全然恥ずかしくないし。アリョーシャ、なぜあなただと恥ずかしくないのかしら」
「世間の人たちに関するあなたの言葉には、いくぶんかの真実がありますね」アリョーシャが低い声で言った。
「まあ、そんな考えを持っているの!」リーザが感激して叫んだ。
「お坊さんだというのに!あなたは信じないでしょうけど、あたしとってもあなたを尊敬するわ、アリョーシャ」
「父親殺しという点が気に入ってる、ですって?」
「そうよ、みんなが気に入っているわ!恐ろしいことだなんて、だれもが言ってるけど、内心ではひどく気に入ってるのよ。あたしなんか真っ先に気に入ったわ」
「世間の人たちに関するあなたの言葉には、いくぶんかの真実がありますね」
「あたし、自分を台なしにしたいの。この町にいる男の子で、列車が通りすぎる間、レールの間に伏せていた子がいるんですってね。幸せな子だわ!だってね、今あなたのお兄さまは父親殺しの罪で裁かれようとしているでしょう、ところがみんなは、父親殺しという点が気に入っているのよ」