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太宰治「猿面冠者」
主人公は、苦悩する小説家。
彼は「文豪をこころざして失敗して
つぎに革命家を夢みて敗北して」とある。
太宰自身のことに他ならないようです(;^_^A
これを読めば、
大学生の頃の太宰の創作の様子がつぶさに分るようになっています。
岡本かの子「金魚繚乱」
「この世に存在しない美麗な金魚を創る」ことに人生を捧げる男の物語。
彼が、どうして金魚に取りつかれてしまうのかが実によく描き出されています。
そして、
細部にわたって、実に凝った仕掛けがなされています。
一文たりとも疎かにせずに読み込んでいきましょう(;^_^A
村々を流れる川を、泉鏡花はこのように表現します。
「青田の高低、麓の凸凹に従うて、この一巻の布は、朝霞には白地の手拭、夕焼には茜の襟になり帯になり、果は薄の裳になって、明神の下あたりから子産石の浜に消えて」
とても分かりにくい鏡花ならではの表現です。
川を布に例えているのです。
泉鏡花「絵本の春」
この物語は、無残に殺められた女の復讐を描いています。どういう女かと言いますと
「巳巳巳巳、巳の年月の揃った若い女」とあります。
生まれた年や月日時刻が「巳」の揃った 女と言っているのです。
へび年、4月、巳の日、巳の刻に生まれた女、というわけです。
泉鏡花「夜釣」
「女房は、まだ若いのに、後生願ひで
おそろしく岩さんの殺生を気にして居た」
ここで言う「後生願ひ」は
泉鏡花の作品によく出てくる言葉。
信心深い人は、死んだ後に極楽に行けるように願っているものです。
死んだ後の世界を後生といい、それを願うということでしょう。
アレクサンドル・デュマ/千霊一霊物語
市長ルドリュの話は、さらに続く。
話の冒頭にはこう書かれています。
「今なされた恐ろしい話は
もっと恐ろしい物語の前置きでしかありません」
まさに
その通りの物語が待っていました・・・(;^_^A
アレクサンドル・デュマ/千霊一霊物語
1人目の語り手は、市長のルドリュ。
彼は、シャルロット・コルデーが
断頭台で処刑される現場に居合わせ
そこで見たことを語り始める。
なんともおぞましい出来事。
デュマの文章が巧みで
史実と創作が混然一体となってしまい
ものすごくリアルです(;^_^A
泉鏡花「春昼」
この作品には
摩訶不思議な出来事が随所に描かれています。
例えば
悲恋の相手、玉脇みおが電話する場面。
「どうして来て下さらないの。怨んでいますよ。
夢にでもお目にかかりましょうねえ」
愛しい人への電話なのです。
でも
会話の相手は女なのです。
謎が謎を呼ぶのですが(;^_^
泉鏡花「天守物語」
金色の眼、白銀の牙、色は藍のごとき獅子頭。
それを見て亀姫が言う。
「おうらやましい。旦那様が、おいで遊ばす」
これは、獅子頭を男に見立てた戯言。
富姫は言う。
「嘘が真に。お互に・・。
こんな男が欲ほしいねえ」
本当になったらいいねぇ、
と言ってるのでしょうか。
ご主人への結婚記念日のプレゼントに、というご用命で制作してます。絵本に記載するメッセージがほろりと来ます・「あなたに出会えて本当によかったです。末永くご一緒に!」
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