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物悲しそうな横顔に、華奢な手足で揺蕩う君の全てを、私の物にしたかった。いや、私の物だと思っていた。パビナール錠のほのかな甘さを纏わせて、私の腕の中で踊り眠ったあの日でさえ、君は他の男を夢に見ていた。私の負けだよ。ガラス細工のような君を、私の手ではもう抱きしめられない。 #140字小説