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「どこにいくのー?」
「私の母さんと父さんのところさ。近くにいるみたいでね」
「病院はいかなくていいのー?」
「あぁ、もう頭も痛くないだろう?」
「うん、スッキリー!そうだ、病院行かないなら、お母さんのところにいっていい?ずっと私を呼んでるのー!」
「それじゃあ、一緒に外に出ようか」
夕飯はカップ麺を少年と食べた。
少年を風呂に入れてリビングで寝かしつけ、自室で一息つき、ネットに何か情報がないか調べていると、少年の悲鳴が聞こえた。
急いでリビングに向かうと、そこには自分と同じぐらいの年齢の女の子になった少年がいた。
「どうしよう、僕、女の子になっちゃった」
命からがら家に帰ると、家の中はもぬけの殻だった。
『父さんと2人で研究所に籠ります。2人とも無事です。 (母より)』
玄関にあった書き置きを見て、家族が無事な事に安堵するも、本当に無事なのか気がかりだ。
だが、不安になっていても仕方がない。一旦休もうとした時、玄関の扉を誰かが叩いた。
私は地下のトイレに身を潜めていた。
夕方になった頃、静かになったのを見計らい外に出ると、何故か奴らの姿は見えなかった。
あれは夢だと思いたかったが、転がっている先輩や後輩が現実だったと物語る。
いつ奴らが戻ってくるかわからない。急いで家に帰ろうと外に出ると、親友が私を待っていた。
「待って、助けてっ!」
いつも一緒にいた親友の声がする。
どうしてこんな事になったのか。
突然、授業中に窓を割って乱入し、みんなを槍や針で刺し始めた蜂の様なナニカたち。
廊下側にいた私は、親友と外に出たが、外にもいた奴らに驚き、1人で走ってしまった。
親友の声が耳から離れない。