じゆうにのはる（伏せ字）さんのイラストまとめ

cm単位で長さがイメージされる髪の毛が，自身に対しては1cmに満たない状態の維持を強いられる屈辱．現状の長さを2倍しても1cmに到達するかどうかという，他者と比較した場合のスケール感の圧倒的格差．髪の毛の長さが大人の手指の直径を超えたことを根拠に糾弾にかかってくる連中の蒙昧さ不見識さ．

#過去に戻って変えたいこと

そりゃ，あの日に戻って，この店に行く前に
「行くの，やめよう！」
と決断することだよね．

通学した中学が #mks（📌）ではなかった人の中には「もし仮に自分がmksの中学の生徒だったとしても，自分なら #m（📌）を拒否してた筈だ」と主張する人がいるかも知れない．拒否できなかったという根拠がない以上，そう主張する事は自由だ．でも踏み絵を踏んでしまった僕らには，屈辱の是認しかない．

職場の人なんかとの話で，たまに子どもの頃住んでた地域が話題になり，相手が答えた地域（場合によってはその相手の年齢も）からして，その相手がmks（📌）被害からほぼ確実に外れてた事が分かると，内心ホッとする．
そうでない場合は，触れてはいけない方向に話を誘導してしまったのではと後悔する．

#こども時代に大人にしてほしかったこと
自由や人権の大切さを正しく教えて欲しかった．
自分のヘアスタイルを自由に選ぶ事は「身勝手」などじゃないと教えて欲しかった．
学校や教員が，生徒に指示できる事，指示出来ない事，分別つけて欲しかった．
「校則守れ」という前に憲法を守って欲しかった．

メディアが高校野球を多く扱う時期．帽子やメットを着けてない選手の画像から反射的に目をそらす．10代後半，お洒落もしたいだろう．TPO相応の髪形が似つかわしいシーンにも遭遇するだろう．「全生活を野球に捧げる」的な禁欲思想から脱却する為にも，高校野球での時代錯誤の頭髪規制は撤廃すべきだ．

なぜ2010年代前半までその実在が確認できた程mks（📌）は続いたのか．なぜ生徒の存在と一体不可分であるその顔の改変を強いる様な惨たらしい事を教員や学校は平気でやれたのか．なぜ地域社会はそれを黙認したのか．そこに優しさは無かったのか．フルサトお得意の「厚い人情」はそこには無かったのか．

今，校則として男子中学生にm（📌）を強要する教員の存在は，僕の立ち位置からは確認できません．
しかし僕自身は，中学生だった時から今に至るまで，学校の場で男子中学生にmを強要しない（強要に抗う）教員を直接見た事が無いのです．
mを強要しない今の教員の像が，僕にはイメージできないのです．

「へ～そんな酷い校則あったの？ イヤ俺だったらそんな校則に従うなんて，絶対拒否してたね」と言ってのけた知人がいた．
うん，もしかしたら拒否できてたかも知れないね．自分はそんな中学生だったと信じたい気持ちは痛い程わかる．仮定の話は縛らない．でも僕らは抗えない自分史の史実に縛られてる．

mks（📌）の領域の話で他人が書いた体験談を読むのは辛いけれど，その存在をひとたび知ってしまうと読まないでいる事が凄く不安になり，結局読んでしまい暫く憂鬱な気分が続く．これを何度繰り返しただろう．思いを共有する他者の存在への待望とその体験を知る恐怖との同居．整理の仕方が分からない．