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『つみびとの涙』
今更もう過去には戻れない
今更もう私は許されない
変わってしまった世界
変わってしまった私
この世界は牢獄
心は日々引き裂かれたまま
私は血の涙を浮かべる
あなたにもう一度会えたなら
浮かべる言葉は
「ごめんね」
これが口グセだけれど
#言葉の添え木 「今更」
『恋の前に盲目』
いつもそう
恋人には日々べったりしたい
絶対裏切らないぞって
退屈になっちゃうよね
かけひきなんて大嫌いなくせに
君を前にすると
あがり症で何も言えない
好きを何千回も
伝えたい
君の背中に飛びつきたい
こんな私じゃだめですか?
沢山のハグがほしいよ
#言葉の添え木
『隣眠る君と夜汽車』
コトコト
旅をして
ゆらゆら
列車に揺られ
訪れる睡魔
隣に眠る君
口つけて
リンゴ酒と
パイのお菓子をおみやげに
おばあちゃんに会いにいくんだ
土星を遠くに見つけて
彗星に恋しながら
銀河の果ては
まだ見ぬ夜明け
最後の夜汽車の
夢路は続くよ
#雲の詩沫「最後の夜汽車」
『僕の詩を』
僕は僕の詩が書けるようになりたい
水面漂う月を謳う
その優美さを
そよぐ風を謳う
そのこそばゆさを
街ゆく金木犀を謳うよ
その香りを
だけれど全てまがいもの
僕が思う僕だけの願いじゃないんだ
誰かの思想に洗脳された詩なんて
僕は僕の詩が書けるようになりたいんだ
#作詩
『人形の涙』
許されなかった
従うしかなかった
私は除け者
私に意思が
残っているのなら
わからないという
檻の中へ
閃光のような
光が
空洞の心を
満たすはずなのに
誰か教えて
私に願い方を
誰か命令して
私に願いなさいと
何をするべきか
私を先導して
服従を
命じてよ
#言葉の添え木「願い」
『僕たちは世界』
横になって
広がる夜空を
一緒に眺めようよ
僕らは今
夜の底にいるよ
煌めく天体
星は流れる
空の奥には
空が待ってる
僕らは存在の一つ
一人ひとり
奇跡の証明
人の心は誰にも侵せないよ
世界は一つとは
限らない
何億といる人間の数だけ
宇宙は存在する
#言葉の添え木「夜の底」
『記憶の物語』
あなたの言葉から
色が発せられる
あなたの色は
やさしい青でした
おとぎの国の世界は
ゆっくりと
ゆっくりと
色めきを得て
物語の最後まで
どうか
私の瞳
眠らないで
落ち着いた声
あたたかい毛布
気がつけば私は
夢の中
青の世界に包まれて
#言葉の添え木「朗読」#詩 #ポエム
『満天』
ぐずついて
帰った夜
窓を開けば
満天の奇跡
月も
久しぶりに
まんまるの顔を出して
まるで
あの人が
慰めてくれてるみたい
今日はもう泣かないよ
そのかわり
空に向かって
つぶやくんだ
『お母さんありがとう』
#言葉の添え木「星」#ポエム #詩 #作詩
『輪廻花』
風に乗り
飛んでゆけ
ダンデライオン
あの人のもとへ
綿毛となって
種となって
気持ちを届けて
そして
花となって
朽ちて
土となって
想いを連鎖させて
そして
そこに
永遠を咲かせて
生命の輪廻花
私の想いも
そこに
永遠となるから
#言葉の添え木「ダンデライオン」#詩 #作詩 #ポエム
『あなたの居場所は住める世界のどこかに』
世界は不思議だから
南極に住んで
悩んでも
熱帯なら
やっていけるかもしれない
興味のある
居場所へ行こうよ
あなたはそこで
きっと
変われるかもしれない
私はそうして生きてきた
そして
ようやく見つけたよ、
私の住める
居場所
#言葉の添え木「興味」