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日本軍の空中挺進部隊史を追いかける人。パレンバン降下作戦に於ける『精油所急襲部隊』の降下戦闘が専門…と言える様に頑張って調べています。

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…それから8年後、白井恒春はレイテ島上空から米軍に奪われたブラウエン飛行場を見下ろしていた。 

かつて鬼大尉とよばれた彼は少佐となり、陸軍落下傘部隊『挺進第三聯隊』の聯隊長となっていたのだ。

彼を乗せた輸送機とその編隊は、両国の花火の如き対空砲火の中を、悠然と飛んでいる。続

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パット トビダス
ツギカラ ツギ
ツギ

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別働隊は精油所施設のうち、最も高いトッピングプラントに日章旗を立てたんですね。

それを見た社宅街の部隊長達が占領を確信して転進を開始しました。

仰る通り、訓練された将兵間だからこそできた事だと思います。

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私は、降下の急襲効果を発揮しながら、一角に過ぎない社宅街を何故攻めあぐねるのか訝しんでいました。

それもその筈、
社宅街は全長2km、約1200名が居住し、商業施設が建ち並ぶ『小都市』と言っても差支えない規模でした。

それを60名程度で中隊規模の敵相手に抜こうと言うのは無理筋だったのです。

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兵長は瞬く間に最頂部に辿り着くと、懐から一旒の日章旗を取り出し、トッピングプラントに括り付けました。

曇天のパレンバンに翻った鮮やかな日の丸は、社宅街で激闘を繰り広げる徳永中尉の目にもくっきりと写り、中尉の頬に熱い涙が伝います。

国難に挑んだ空中挺進部隊悲願の瞬間でした。

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昼過ぎにBPM精油所に到着すると駐屯地大隊の友軍とイギリス兵が社宅街で日本の落下傘兵と激戦を繰り広げています。

敵は一見して寡兵でしたが、なかなか蹴散らす事ができません。

ふと精油所のトッピングプラントに目をやると、その頂上に白地に赤丸の旗を日本兵が立てているのが目に入ります。続

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本件降下戦闘に於いて、空挺部隊は緻密な情報収集と破壊防止教育の徹底及びその実行を確実に行った一方、守備隊は『奪還』から『破壊』への方針転換が遅く、その時機を逸しました。

それが故に空挺部隊は火力発揮不良で苦戦こそすれど、最小限の戦闘で施設の大規模破壊を回避する事ができたのです。終

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パレンバン降下作戦の際は、
その暑さから多くの将兵が軍衣を脱ぎ襦袢一枚、腰に四四式騎銃弾薬帯を巻き、拳銃囊等は十文字に襷掛け、更には降下鉄帽の耳あてを頭頂部に押し上げるスタイルでした。(4枚目参照)

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降着後、BPM精油所の入口に辿り着いた特別攻撃班の徳永悦太郎中尉は、突如トーチカから自動火器の急射を受けます。

これにより部下一名を失いますが、
徳永中尉は瞬時に火網形成の弱点を見抜くと、トーチカの背後に回り込み、手榴弾でこれを覆滅しました。

徳永中尉の長い一日が始まります。

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