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この写真集にはトリックが使用されている。嘘というべきだろうか。事件の解決までを体験できるような造りにしたかった。写真の時間軸と、合間にはさまれているテキストの時間軸を、意図的にずらしている。(乙一)★渡部雄吉写真集『張り込み日記』
広岡知男社長・主筆が、朝日の中国報道への批判に対し「相手の嫌がることを取材したり書いたりする必要はない」と。「私たちは日々、相手の嫌がることを取材している。社長をお辞めになるべきだ」と手紙を出した。★永栄潔『ブンヤ暮らし三十六年』
ダンスの振り付けをやるとしたらどの句がいい。「菜の花や波紋広がる水一滴」〔…〕ヒップホップの曲「「Don’t Sweat Technique」がかかった。リズムに合わせて板倉の句のイメージをブレイクダンスで踊る。★今井聖『部活で俳句』
いまなお芭蕉の『細道』記述のままの最上川があり、『細道』があるために天然無垢の最上川が昔のまま残っているとも思え、言霊が自然に永遠の生命を吹きこんでいる。★嵐山光三郎『芭蕉紀行』
新劇、映画から語り芸への転換期は、小沢さんが不惑の齢。八十三年の人生のほぼ折り返し点にあたる。俳句への傾倒もこのころからはじまった。この転換は、小沢さんの企んだ若隠居だったのではあるまいか。★三田完『あしたのこころだ』〇2015
生と死、正気と狂気、強者と弱者、こちらとあちらは紙一重。こちら側に立っていたはずが、実はあちら側に落ちていた。最相葉月『れるられる』は、生む・生まれる、支える・支えられる、狂う・狂わされる、絶つ・絶たれる、その境目を綴る。
疑似恋愛だからこそ燃え上がる、という関係もあるだろう。〔…〕シャンパンの泡と似ている。軽やかで喉越しが良く、ぴりっと弾けて刺激的だが、やがて気が抜ける。飲んでしまえば、それでおしまい。★内田洋子『どうしようもないのに、好き』2014