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PM7:30 もう無理。もう無理。あと自分で食べたい。 次々と口に運ばれるキノコは、口を閉じても執拗に押し付けられた。 カウンターでペロが笑う声がする。 「ヤキモチ焼いたんだよ。ほら食え」 「開き直るゥ…」 どうやら離脱は無理らしい。 彼の気が済むより、自分の胃が限界を迎えるのが先かもな。
PM7:00 「ペロ、こんばんは!」 勢いのまま抱き着くと、彼女は笑顔で迎えてくれた。 柔らかいしいい匂いがする。あらくれたちが夢中になるのもよくわかる。 擦り付くクリエに優しい抱擁が返されて。 「……」 すぐに引き剥がされた。振り向けばむくれた顔をした相棒の姿。 なあに、ヤキモチ焼いたの?
PM6:00 ルルがケーキを持ってきてくれた。 レシピに忠実に作ったらしく見た目は普通のケーキだ。クリームは白いし、異臭もなく、動き出さない。 よし。 「待て、ダメだ!」 切羽詰まった声と共に両手が捕らわれた。ケーキを頬張ったシドーの顔が瞬く間に青くなる。 …ああ、今回もダメだったんだな。
PM5:00 揚げたての魚はおいしい。味わうクリエを見て、シドーは満足げに頷いてから口を開いた。 うずたかいフライの山があっという間になくなっていく。 「旨いな!」 「うん。油の調達ありがとね」 共同作業もおいしさの秘訣である。 油を搾られた口の悪いスライムには申し訳ないことをしたけれど。
PM4:00 悔しい。シドーってば魚を捕るのがやたらと上手い。こちとら力作の釣り竿を使っているのに。 とはいえ子供のような輝く笑顔を見ていると、悔しさよりも楽しさが湧いた。 「何にする。焼き魚か?」 「まだ食べるの!?」 「二人でな!」 そんな、もう入らない…こともないかな。まだいけそう。
PM3:00 甘くておいしい、たっぷりのパンプキンスープに顔を綻ばせる。 「シドーも貰えばよかったのに」 「オレの分までオマエが食え」 隙あらば食べ物を詰め込もうとするのはなぜだろう。 まあいいけど、こんなにおいしいんだから! おいしすぎてうっかりやけどをしたら、すかさず水が差し出された。
PM2:00 食堂の補修に来たらおいしそうな匂いがした。 キッチンを覗くと、仲良し姉妹が大きな鍋をかき混ぜている。 「あらクリエさま。スープお食べになりますか?」 勿論食べるに決まってる。 「シドーさまは?」 「いや、オレは…」 「ねえ、こげちゃうわ!」 楽しみのため、まずは仕事を頑張ろう!
PM0:00 作りすぎたパンを抱えて外で食べることにした。 「あ、わんこだ。パン食べるかな」 差し出した途端に食い付いた。 犬を撫でながら笑った拍子に帽子がずれる。シドーが直そうとするけれど、中々上手くいかないようだ。 …撫でられてるみたいで気持ちいいいから、もう少し手間取ってていいよ。
AM10:00 愛する島民は皆優秀だ。広い畑には上質な小麦が輝いている。 上質な素材を見れば物作り欲がわくのがビルダーである。 「チャコ、小麦貰ったよ!」 「何作るんですか?」 「んん…今から考える」 できあがりが楽しみですねと、大量に抱えた小麦を見て彼女は笑った。 ちょっと多すぎたかなあ?