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あだうち…
おばあさんの…
「だがあだうちをしたとて
おばあさんはもう…」
「おじいさんのきもちは
わかります
ふくしゅうは
ふくしゅうにしか
つながらない」
「ですが
そのたぬきが
またべつのひとを
ふこうにしないという
ほしょうもない」
おじいさんのようなひとを
もうださないためにも…
「うさぎさん…
そのみみはかざりでなく
ほんもの
じゃったのか」
「ええ…
おばあさんにしか
はなしたことは
ありませんでしたが
あなたがただけが
このわたしのそんざいを
うけいれてくれました
おばあさんが
ひどいたぬきに
あやめられたとあらば
おばあさんの
あだうちを
せねばなりません」
「わしらは
たぬきにひどいことをした
しかし
おばあさんをあやめるほどの
ことだろうか
まずはたぬきにはなしをききたい」
「たぬきは
きっとほんしょうをあらわし
おばあさんを
あやめたのでしょう
やつらはひどいことをします
わたしをひとでも
けものでもないこのすがたにした
あいつのように…」
しばかりからもどった
おじいさんがみたものは
よこたわるおばあさんと
おばあさんのかたわらにある
おはなでした
「ば、ばあさん
これはいったい
どうしたことじゃ」
おばあさんは
せをむけたままです
「そ、そんな…
あ、あのたぬき…
よくもばあさんを!」
おじいさんは
あわててそとにでました
「せめてもの
おわびですから」
たぬきはいっしょうけんめい
おばあさんのかたを
もんであげました
「ああ
いいきもちだね」
けなげな
たぬきのふるまいに
おばあさんは
たぬきのことを
もっとしりたくなりました
「おまえさん
なまえはなんというんだい」
「わたしのなまえは
はなといいます」
でもわしらにも
せいかつがある
たぬきにはわるいが
もうしないと
やくそくしてもらおう
じぶんたちのたちばはもちろん
たぬきのたちばも
かんがえることで
ゆるしてあげたのです
そのはなしを
きいたたぬきは
「なにか
できることはないですか」
と
もうしでます
「さいきん
かたがこっていてね」
おじいさんはというと
たぬきがこころから
あやまるのをみた
おじいさんはそのご
しばかりにでかけていました
おばあさんに
たぬきをゆるしてあげるよう
いいのこして
じぶんがもし
たぬきのたちばであったなら
なにもしらなければ
きっとおなじことをしただろう
たねをたべてしまっただろう
おじいさんといっしょに
おこっていたおばあさんですが
こころから
あやまるたぬきに
やさしくこえをかけます
「もうにどとしないと
やくそくできるかな?」
たぬきはなくのをやめていいます
「もうしません
やくそくします!」
おばあさんははさみをとりだすと
たぬきをなわから
かいほうしました
あたふたするばかりのたぬきは
あっというまに
おじいさんに
つかまってしまいました
「ごめんなさい
ごめんなさい
おじいさんとおばあさんが
いっしょうけんめいつくった
はたけだったなんて
しらなかったんです」
たぬきはわんわんなきながら
おじいさんとおばあさんに
こころから
あやまりました
「おまえさん
つちをほりだして
いったいなにを
たべておるのじゃ!
はらを
こわしてしまうぞ!」
さいしょはひとのこかとおもった
おじいさんでしたが
たぬきのみみと
たぬきのしっぽをみて
たぬきがひとのこにばけているのに
きづきました
「あっ!
おまえさん
もしや
たぬきがばけておるのか!」