//=time() ?>
あとはのこりましたが
すっかりかいふくしたうさぎ
まえは
ひとにもどりたい
というおもいがあったが…
そのおもいはつねに
ひとであったころの
かこへのしゅうちゃくと
たぬきといういきものそのものへの
うらみとともにあった
かわらなくては
まえむきな…
いまのじぶんにだけできる
いきかたへ
それをきいた
はなも、せいざをして…
「おふたりとも
おかおをあげてください
おふたりはわるくないです
そもそものげんいん
といったらそれは…
わたしがはたけを
だめにしてしまったからですから…
ほんとうに
ほんとうにごめんなさい」
あらためて、
ふかぶかとあたまをさげて
あやまるのでした
うさぎはそっと
となりにいた
はなをだきしめました
「…おじいさん…はなさん…
わたしがいちばんいけないのです
たぬきだから
というだけではなさんを
さげすみうたがい
あやめようとしたわたしこそが…
はなさん、おじいさん
おばあさん
こんなおろかなわたしを
たすけてくれてありがとう…」
「はなさん、うさぎさん
ほんとうにもうしわけない」
ひととおりはなしがおわると
おじいさんはあやまります
「わしのはやがてんで
いのちをうばってしまう
ところだった
うさぎさんにも
ひどいけがをおわせてしまい…
ほんとうにもうしわけない」
「おじいさん…おかおを
あげてください」
「おお!うさぎさん!」
「うさぎさんよかった
ほんとうによかった」
「わたしを
たすけてくれたのですね…」
うさぎは
あれからやまにかけつけた
おじいさんとおばあさん
はなとさんにんで
やけどをおったうさぎを
ここまではこび
まいにちひっしのかんびょうが
つづいてきたことをしりました…
「…ここは…?」
つぎにうさぎが
めをさましたのは
いえのなかでした
めのまえには
たぬきのはな
「おじいさん!おばあさん!
うさぎさんが!」
めになみだをうかべ
はなはおじいさんとおばあさんを
よびにいきました
そうか…ここはおじいさんと
おばあさんのいえ…
わたしはたすかったのか…