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くるしみにたえ
はしりつづけて…
ようやくあんぜんなばしょに
たどりつきました
「たぬきさん
だいじょうぶですか?」
はなをそっとおろすと
うさぎはあんぴを
かくにんしました
「わたしは
だいじょうぶ
うさぎさんこそ!」
「よかった…」
あんどするとどうじに
うさぎはそのばに
たおれました
おそらくわたしはぶじでは
すまないだろう
しかしそれはきっと
おもいこみから
つみなきたぬきを
てにかけようとした
わたしへのてんばつ…
なんとかこのたぬきを
あんぜんなばしょに…!
「わわ、うさぎさん?」
「いきをすって
いきをとめて!」
うさぎは
ひのなかへとびこみ
かけぬけました…
ひのたかさはたかくない
しかしこのなかへとびこめば
やけどはさけられない…
うさぎはきものをぬぐと
はなのからだをつつみ
りょううででしっかり
あたまのうえにかかえました
かくごをもって
かたきをうとうとした
そのちょくごにあいてを
たすけようだなんて
これでは
ただのばかではないか…
「うさぎさん
ごぶじでよかった
はやくにげましょう!」
「たぬきさん」
「なんです?」
「おばあさんを
あやめましたか?」
「え…!?そんなことは
していませんよ!」
「…そうですか」
ああ…やはりそうなのか…
このじょうきょうで
うそをつきはしないはず…
わたしはとんだ
あやまちを…
じぶんだけ
にげようものなら
おいかけてつかまえて
ぜったいににがさない
つもりだった
おばあさんにとってたいせつな
おじいさんのためなら
しなばもろとも
そうおもっていたけれど
かくにんしてみるか…
うさぎはたぬきのまえに
すがたをみせました
「…たぬきさん
わたしはだいじょうぶです」
こちらを
ふりかえることもなく
わたしのことばをしんじて
しばかりをつづけている
このたぬきは
ほんとうにおばあさんを…?
そんな…まさか…
「うさぎさん
おかげさまでたくさんしばが
…ああ!ひが!」
しばかりに
むちゅうになっていた
はながきづいたときには
ひがだいぶ
ひろがっていました