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「まどかちゃんがノブスマ系って言う度にお腹が空くんだ」牧田スガは真剣な顔をして今野円に言った。「えぇ〜スガリン何言ってるのぉ〜」「タタイテ ザットユデタ コトリト タイヲ アワビニ ツツムヨウニシテニタ リョウリ」#えんすけっ!
「あきちゃんはぁ?」「まぁ買い物くらいかな。どこも混んでるしな」「えぇー折角だからおでかけしようよぉ。はっちゃんとスガリンと一緒にぃ」なんて今野円と口井章のやり取りを聞きながら牧田スガは思った。メンバーに入っている! #えんすけっ!
「ゴールデンウィークは何処かおでかけするのぉ?」と言う今野円の問いに「食べ歩き」と間髪を容れずに牧田スガは返した。「流石スガリンだねぇ。ぶれないねぇ。まどかは麻布七不思議行くょ」「たい焼きと狸のお煎餅だ」「ぅ…うん」 #えんすけっ!
「中山くんどうした? 機嫌良さそうじゃないか?」中山五則が珍しく鼻唄交じりに運転をしているので渋沢一二三は聞いた。「あっすみません。わかっちゃいましたか?」「わかったも何もなぁ」「実はですね。五円玉が増えたんですよ」 #えんすけっ!
リムジンが開くと空気感が変わった。柳田先輩はふわっと地に降りた。「スイーとでてきてトンってなってましたぞぉ」今野円は真似をしているのかぴょんっと跳ねたが似ても似つかない。その瞬間日常の空気に戻った。「何その蒜山高原」 #えんすけっ!
牧田スガは季節も若干外れた中華まんを頬張ってキョロキョロしている。「あのお店はまる、あのお店はばつね」ぼぞぼそと言いながら通学路としては初めての道を歩く。「大体食べ物屋さんは把握できたな。帰りはどのお店に寄ろうかな」 #えんすけっ!
「おっとー先輩何やってるんですかぁ」鎌倉音東は黙々と筆記している。今野円が覗きこむと殴り書きのノートを清書しているようだった。少し経ってピタっと筆が止まると「はい台本」と円に書き写したノートを渡した。これも昨年の話。 #えんすけっ!
柳田先輩は不慣れな操作で携帯電話を見るとメールが来ていた。『熊五郎さんが家出してしまいまひた』「白作さんにしては珍しい誤字ね。熊五郎さんって誰?」などと考えていると『三味線屋に捕まったらだうひましょう』と続報が来た。 #えんすけっ!
クシュと牧田スガはくしゃみをして鼻をぐずつかせた。「スガリン花粉症?」「多分。急にクシャミが」「マスクすれば良いのに」と言う口井章は完全防備の体制。「マスクはちょっと」と言いながらスガは季節はずれの中華まんを齧った。 #えんすけっ!
「何かグッドなアイデアはないかなぁ」先程まで日野寿にこってりと搾られていたのに今野円の遊び脳はフル回転している。「まどかちゃんお花見が良いよ。花見」「スガリン明らかに花より団子だろ」牧田スガ案は口井章に軽く流された。 #えんすけっ!