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緑椿さんのイラストまとめ


本と昼寝が大好きです。 只今積読消化中。

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「trick or treat
菓子を呉れねば悪戯するぞ?」

「すみません。持ち合わせがありませんので
悪戯でお願いします。」(うっとり)

(・・・こやつ、わざとだな?知能犯め。)

2 14



共に暮らし始めて、数年が過ぎた。

季節は幾度か巡り
縁壱の手足はぐんぐん伸びた。
体つきも、少年から青年のそれに移り変わる。
骨が伸び、筋が張つめ、薄かった胸板は厚く
うたと初めて会った時の幼子のような
頼りない面影はもう殆どない。

2 7

 

「おい、そのプリンはどこから持ってきた?」
「冷蔵庫に入っていました。」
「それは私のだぞ。」
「・・・あ、ご馳走様です。」
「馳走などしてない。当たり前の顔をして
勝手に食べよって。・・・きちんと買って返せ。」
「・・・兄上も食べますか?」(ニコッ)
「結構だ。」

2 13

  

「trick or treat!
兄上には、お菓子をくれてもいたずらします。」

(・・・嫌がらせか?)

12 56

 

印をつけよ、あなたにつけよ

あなたに見えない秘密の場所に
誰にも見えない隠れた処に

印をつけよ、あなたにつけよ
あなたは永遠におれのもの。

4 15

 

「兄上、おれの目を見てください。」
「?」
「口付けしたい気持ちになりませんか?」
「・・・ならない。」
「もっとよく見てください。・・・どうですか?」
「いや・・・。」(・・・ならないが。)
「俺の方がしたくなってきました。
ねえ、いいですか?」
「・・・いやだ。」

2 9

   me to the moon

You are all I long for
All I worship and adore

(あなたはわたしの望みのすべて
心から崇拝する美しいもの)

7 26

 

この舌は、平気な顔で嘘ばかり吐く。
この弟は、偽りの魅力で周囲を誑かす。
ああ、気に入らぬ。

3 16

 

秋の夜長の愉しみは
一人耽る本の虫

「オヤ、兄上、ここにも1匹おりまする。」

こやつも書が好きなのでしょう、と
大きな背中の御邪魔虫。

3 18

 

そぼ降る秋の細い雨
二人ただ静かに濡れて、烟る。

長月は昏く、青褪めて陰鬱。

4 22