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〽︎面白の春の景色や、筆にもいかで尽さん、霞の間には樺桜、雲と見えしは三吉野の、吉野の川の滝津瀬や〽︎風に乱るる糸桜、いとし可愛の児桜、したひ重ねし八重桜一重桜の花の宴、いとしらし
【長唄•賎機帯/7】
〽︎忘れじな、その文月の七日の夜、汝と交わせし睦言は、天に在りては比翼の鳥、地に在りては連理の枝〽︎霓裳羽衣の仙楽も、漁陽の兵鼓に夢破れ、旅路の空を如何にせん、その身は馬嵬の土となり、塵に形見の花簪
【楊貴妃/1】
〽︎蠅営たる狗苟と韓非に、載せられし巻尾けんてい自ずから、此身に受けて浅ましや〽︎我も北斗を拝しては、心のままに姿をも寫すや池の水鏡、かづく玉藻に梳る、其通力も忽ちに〽︎蘭麝の香の馥郁と薫りに恐れ本性を〽︎見るにこはさも忍ばれず、野干の形あらはせし
【長唄•犬神/1】
〽︎花も雪もはらえば清き袂かな、ほんに昔の昔の事よ、我待つ人も吾を待ちけん、鴛鴦の雄鳥に物思い羽の、凍る衾に鳴く音も嘸ぞな、さなきだに心も遠き夜半の鐘
【地唄•ゆき/1】
〽︎秋は時雨の紅葉の羽袖、冬は冴えゆく雪の袂を翻す衣も薄紫の、雲の上人の舞楽の聲々に霓裳羽衣の曲をなせば〽︎山河草木國土豊に、千代萬代と舞たまへば、官人駕輿丁御輿を早め君の齢も長生殿に、君の齢も長生殿に還御なるこそめでたけれ
【長唄•鶴亀/5終】
〽︎民草のおのが、わざわざ、とりどりに花咲き匂ふ御代ぞめでたき、幾千代に色はかはらじ相生の、松にあだ風、よしや吹く共〽︎教へ草正しく立ちて賤が家の庭にも磨く玉はありけり
【箏曲•相生の曲】
〽︎楢松の葉の落ちそめて、夕暮れ白き待乳山、時雨しぐれに啼く鴫の聲も氷るや干潟道、衣紋坂越えて鐘の音〽︎それは上野か浅草か、塒急ぎて通ひ来る、阿呆鴉が笑はうとままよ、エエおかしゃんせ、可愛かはいと羽をしめて、互ひに誓う鳥さへも
【長唄•初時雨/1】
〽︎香に迷う梅が軒端に、におい鳥花に逢瀬を待つとせの明けてうれしき、懸想文開く初音のはずかしく、まだ解けかぬる薄氷雪に思いの深草乃百夜を通う恋の闇、君が情けを仮寝の床のまくら片敷く夜もすがら
【御所車(香に迷う)】
〽︎天津島根は、ちはや振る神のみすへのしろしめす、神世ながらに敷島の大和心とさくらの花も、千代萬代、朝日うらうら咲き匂ふ、てもさても見事な神の国
【寿三番】