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自動筆記に近い、彼の精神が線となり現れた絵は怪物とも人間とも見分けのつかぬ者共が蠢いてグロテスク。近くによれば空間や家具にも魔物めいた顔が潜んでいる事が分かる。ある者は闇に守られている様にも また時間の歪に取り残されている様にも思える。
“天国でまた会おう”
第一次世界大戦を背景に幻視者であり道化師、語り部が広げるめくるめく優雅で幻想的な舞台には、悪しき人間の欲望と愛の存在が幾重にも重なって含まれる。数々のフランスの芸術家を想起する美術がフェティッシュで眼福 「今度は愛の為だけに筆取る世界にて」#1日1本オススメ映画
“チリンの鈴”
母を狼に殺された子羊チリンは強くなる為、復讐する為仇に弟子入りを志願する。狼と共に地獄までいくと誓ったチリンは羊でも狼でも無い化け物に変貌してしまう...自然に生きることの定め、憎悪に全てを任せた行く末を痛烈に描くやなせたかし原作のサンリオアニメ。#1日1本オススメ映画
#あなたの胸に刻まれたアニメ
“哀しみのベラドンナ”
虫プロ制作、中世フランスの農村を舞台に愛する夫の為悪魔に魂を売った美しい女の物語。繊細で儚げな水彩画がゲルニカや死と乙女の如く、官能と倒錯が極致に達してうようよと蠢きだす無二の世界が音楽と共に脳を犯しては離してくれない。
「とばりの影に永遠の美 永遠の命」宇宙の神秘と食虫花の様な恐ろしい蠱惑を瞳に宿したエドガーとアラン、耽美な言葉の宝石と触れれば消えてしまいそうな彼らが身に纏う全ては初めて目にした時から口にしてはいけないと思うくらい神聖でした。原画と宝塚の展示がたっぷりの萩尾望都先生”ポーの一族展”
“溶ける魚 / アンドレ・ブルトン”
泉が入ってくる 彼女は私の言葉の鏡 意味のない城 忍足の幽霊 歌う女の夢の中には黒い胡桃の木々 首を吊るための雨にも値しない時 “想像力 狂気を擁護して超現実を暴き出す” 自動記述による本作に並ぶ言葉は時に淫猥、審美的、幻想の不可思議な窓を開けて精神を誘う。
“女のエピソード”
レズビアンの詩人サッフォーやサド侯爵夫人、マグダラのマリアや奔放に愛を放ったヴィーナスと歴史に名を刻む運命の女達を澁澤龍彦が洒落た筆致で紹介するエッセイ。”一日会わなければ病気になり三日会わなければ死ぬという愛の飲み物を飲んだ”等目次から背徳の好奇心くすぐられる。
“さかしま”
鉱物香水 食に絵画詩小説造花と渡り歩いて純化した嗜好を持ち耽溺、洗練された芸術趣味や美的感覚を嬉々と自らの頽廃の楽園にて躍らせるデ・ゼッサント。醜悪や世俗を嫌悪し、淫蕩的で神秘的な思考を悩み畏怖し肉体の衰弱に狼狽えるデ・ゼッサント。いつ何時読んでも愛おしい。
パメラ・コールマン・スミスの”白蛇伝説”始めとする数々の挿絵、幻想的で柔くて波と溶け合う女性達など豊富な官能を感じるけれど画を占める黒に知らぬまま喰われていきそうな危険があって...彼女は黒魔術や薔薇十字等のアーサー・エドワード・ウェイトのタロットカードのイラストを担当した方。