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それは、突然落ちた恋に似ているかもしれない。崖からふいに突き落とされたように否応なしに落ちていく恋に(寮美千子「二人のビュラン憑き」『ビュランに捧ぐ 渡辺千尋と門坂流』2016)不忍画廊・2016/2/13迄・自家所蔵作品「水晶」
一秒一秒毎に変る君
一雨一雨毎にそよぐ百合
マッチ・ボックスに灯る夜の影
(ヴァージンVS「百合コレクション」『羊ヶ丘デパートメントストア』作詞:あがた森魚1987)
人は何故に雑草と庭樹とを区別する権利があったのだろう。例えば天上の星のように、瑠璃を点ずる露草や、金銀の色糸の刺繍のような藪蔓草の花をどうして薔薇や紫陽花と誰が区別をつけたろう。(岡本かの子「かの女の朝」)
本日の仕事先からの夜景。パリのエッフェル塔と凱旋門を模した通天閣。キッチュな塔はこの土地の肌に馴染みいい。かつてはルナパークに囲まれて闇夜に浮かんでいたという。同席していた長崎県人に「長崎はどちらの方角?」と尋ねられて思わず動揺する。
錠あけて 月さし入れよ 浮御堂(芭蕉1691)
錠が開かれた堂内には千体の小さな阿弥陀像が並び、芭蕉が詠う幻景に眩惑される。仏像が月光に照らされて反射し、光に覆われる天蓋、堂壁、湖面。今宵は満月。
海門山満月寺浮御堂,2015/2/4