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今生の父のかはりの桜です 堀田季何
今を生きる私には満開の桜はお父さんそのもの
きなくさき海峡さへも初景色 季何
初夢の馬車馬打てば吾の声 季何
吉夢?悪夢なら水に流せ!
金魚玉の水たゆたふを見つめつつ
金魚となりぬ
美しき白日 季何
美(は)しきはくじつは
美しく空虚なデイドリーム
星月夜海牛の鰓美しと立つ 田口一穂
触角を振って歩く君が仔牛のようで愛(は)し、背部の鰓(えら)が美(は)しと立つ
君のトモダチにアメフラシ(雨虎)君がいるね
突くたびに小さくなるよ雨虎 池田萌
鰤が人より美しかりき暮の町 加藤楸邨
人も鰤も旬が美しかった
楸邨句は美(は)しかりきと読む
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白蝶の白をうしなふとき死せり 鈴木牛後
初蝶は音なく猫に食はれけり 牛後
蝦夷梅雨の牛の涎のやうな空 牛後
オホーツクの海の重さや十二月 牛後
蟷螂のとぶ蟷螂をうしろに見 高野素十
【見】の一字を入れた素十の辞世句
えぞにうの北海道に百姓す 素十
夏草に雨オホツクに低気圧 素十
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黒文字と遊戯が些中栄螺かな 佳子
くろもじと ゆうぎがさなか さざえかな
栄螺がヒロインの一物仕立ての句か
梅匂ふ栄螺の殻のなかまでも 阿部青鞋
河田墨書コレクションより
左の写真は黒文字ようじ
右上が栄螺、右下はながらみ
, https://t.co/Goag7WGqXI
青鞋忌ヒト科の皮フの拡がれる 日午
ひうまさんは青鞋の句へのオマージュと言う。
わが皮膚はわがサーカスを覆ひをり 阿部青鞋
人は誕生から晩年まで少しずつ水風船のように拡張する。
人の体は6割が水で
皮膚は人体最大の臓器で様々な役割を担っている。
サーカスとは健康な心臓の暗喩なのか。
昭和俳句は遥か遠くにならざるや
昭和衰へ馬の音する夕かな 三橋敏雄 ※写真左
泥の馬映せば空も少し映る 阿部青鞋 ※写真右
馬上より淋しく一人静かな 攝津幸彦
生き急ぐ馬のどのゆめも馬 攝津幸彦
馬の眉間の白ひとすぢや山始 小澤實
馬の尾のうるさうるさと夏藜 小澤實 ※あかざ
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@tora813 陽の柔わら歩ききれない遠い家 金子兜太 『百年』
冬の柔らかい陽射しに背を押され頑張ったが、理想の俳句にまだ出会えないなぁ。
r.sakanisiさん同感です
兜太さんは少年期、青年期、海軍時代そして戦後と日に焼け、汗をかく「陽」のイメージがありました。
弱者いたぶる奴等狼に喰わす 兜太
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悉く全集にあり衣被 田中裕明
秋の季語の衣被(きぬかづき)は取り合わせとして離れすぎていて難解だが名句であると評価は定まった。
悉(ことごと)くとはすべての意だが、解釈は作家の文業のすべてが全集に収められているの意で、衣被を肴に晩酌しながら全集の貢をめくる幸福な時間が良いと言うが…
種火めく月出づ灯らざる街に 鈴木牛後
ざらざらと大停電の暁の露 牛後
電力網の外側にゐて秋の蜘蛛 牛後
銀漢の氾濫原に牛と吾と 牛後
昭和41年角川賞受賞の木附沢麦青さんは風土や炭馬を多く詠んでいたが、その後は風土一点張りじゃないです。(^^
飛びたがる夏帽おさへつつ帰郷 麦青
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秋風の一塊となりラガー来る 石寒太
旋風は吹いた持続する風となれ!
愛称のブレイブ・ブロッサムは日本代表の勇敢な戦いに感銘を受けた海外のメディアが用いたのが由来
レモン一片ラガーの疲れはや癒ゆる 山口誓子
10分のハーフタイムは勝利のためにある。
ラグビーの密集胸を腕を踏む 誓子