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小説家。百合×薬膳小説『ゆりぜん』『LOVELY!~愛しのまめっち』『くちびるピアニシモ』『囁きのキス』、角川つばさ文庫『聖クロス女学院物語』、MF文庫『王先生の薬膳レストラン』。趣味はお灸と温泉と占星術。ご依頼は[email protected] まで🍀
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それでなにがいい人って杏樹さんってね、みぃこのこと、ちゃんとかわいがってるんですよね。

いやもう内心、忸怩たる思いなんじゃないかと思いますよ? ポッと出の若い子が、天音のお気に入りだなんて!

だから最初こそ意地悪するけど、でもちゃんと仲良くするです。みぃこがいい子だとわかるから。

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そしてまた杏樹さんときたら、やたらモテます。セクシーなうえに気さくだし、面倒見はいいし、愉快だし、そりゃもう素敵なお姉さんですからね、わかりますわかります。

もしかして、ゆりぜんで一番人気のキャラなんじゃないかしら?

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とりあえず杏樹さんは二人姉妹の歳の離れた妹で、芝生のお庭がある都内の一軒家という、なかなか裕福なご家庭で育ちました。

じつは、ずーっと実家住まいです。

だけど、しょっちゅう華正樓の肉まんやお鍋の食材を持って白百合先生のとこに入り浸ってます。

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高校の頃、目立たない少女だった杏樹さんは、いまは誰もが振り返るほど華やかな美女。美しい姉のように。

自分では否定していますが「姉のようになれば」、その思いが杏樹さんを縛っています。

若き白百合先生の心を奪った杏樹さんの姉は、保健の先生でした。いつも白衣を着ているのもそのせいかも。

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杏樹さんは、白百合先生の「親友」でいることを選び続けています。それが永遠に、もっとも傍にいることができるポジションだから。

だけど、本当は待っている。天音(白百合先生)がいつか姉のことを忘れたら、次はあたしを見てくれるんじゃないかと。

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まあ、好きだよ。好きでしょうね。相当けなげですよ、杏樹さんは。

だけど、そんなこと口にしたりできない。だって白百合先生は、よりによって杏樹さんのお姉さんを好きになったんです。学生の頃にね。

それがもう杏樹さんはショックというかトラウマというか、杏樹さんの人生を変えてしまいました。

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2025-01-26

ちなみにみぃこちゃんは、たまに実家に帰省すると中学時代のパジャマを引っ張り出して着ています(みそ先生談)。

両親とも進路で喧嘩はしたけど仲が悪いというわけじゃなくて、どちらかというと甘やかされてる一人娘です。

『ゆりぜん』、よかったら読んでみてね。
https://t.co/n69hGO5c6k

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対して白百合先生は、クールな顔して結構ドロッドロしてるんですけどね。高校時代から歳上の女性と倫ならぬ恋をしたりして。

そんな先生の意外な一面を知っても、みぃこちゃんはけなげに、ひたむきに、そしてとっても自己犠牲的に、白百合先生を想い続けてるわけですが……

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みぃこはオクテなので、白百合先生が好きと気づいても、どうしていいかわからない。「この想いは叶わなくていい」とさえ思う。ただ見てるだけでいいと。

だけど面白いのは最近のみぃこの“妄想癖”で、なーんか隙あらばHな想像しちゃったりしてるのよねw キスもしたことないくせに。

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