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冬子さんのイラストまとめ


健全に、さらに深く愛されますようにと祈る

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ちょーーイメージなんだけどさ。
『アテネの学堂』で、手を真っ直ぐ出しているアリストテレスって、如恵留くんの知の在り方と似てる気がするなーってなんとなく密かに思っていて。人とともに実践して磨いていく感じというか。
全然知らんけど。本当に全然知らんけど。

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彩瀬まる著『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』読了。
家族はブラックホールのように、誇りを呑み込んでいく。家族だから、という理由で、誰かの誇りを奪っていいのか。
呑まれそうになりながらも踏み留まること、そこから誰かを守りたいと願うことを、考え続けられるかもしれない。心にこの本があれば。

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千早茜著『わるい食べもの』読了。
ずんと来る食エッセイ。食って何となく、ほっこり温かいものを想像するけど。
そもそも、何を体内に入れるかを自分で選んだり、自然を人体に取り入れることは、ほっこりでもなんでもないんじゃないか。誰といても、「食べものと私」の関係は、1対1なのかもしれない。

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辻村深月著『かがみの孤城』読了。
小説の世界観に心が温かくなるのも、マサムネを優しいと、ウレシノをいい奴と感じるのも。辻村さんの筆力によるものだけど。
同時に、自分が温かな眼差しの中で育てられたから、その温かさを信じられる気もする。
今回は、実生と理音が互いを見守る姿にグッと来た。

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ヴィクトル・ユゴー著『レ・ミゼラブル』読了。
角川文庫は簡潔な上下2冊版、訳が読み易い!
原作を読み切れる自信がなく、後回しにしていたけど。もっと早く読めば良かったし、若い人に躊躇なく手に取ってと欲しいと願ってしまうくらい、多面的な作品。全面完成したルービックキューブみたいな構成。

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小野不由美著『東の海神 西の滄海』読了。
支配者がいるから争いが起こるのだという恐怖も、自分の失敗や恥を認められず罪を上書きし、他人を犠牲にしてしまう愚かさも、相手の意図を先回りして疲弊していく切なさも。全部、リアル。
人間味に溢れた名君は、ファンタジーの醍醐味。最高の組み合わせ!

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小路幸也著『僕は長い昼と長い夜を過ごす』読了。
人との出会いが、人生を変える。いつからでも、やり直せる。直球なメッセージが効いている。
メッセージの内容も、人情の厚さに訴るような伝え方も、人間模様も何もかも、昭和の価値観を選んで描いているのだと思う。
バタークリームみたいな読後感。

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三秋縋著『君の話』読了。
偽物の記憶と自意識と嘘が重なる。相手を想うにつれ、自己愛みたいなものを越えていく愛の在り方が、良いなと思った。
相手の物語、自分の物語を大切にし、文脈を補い合う行為は、嘘で塗り固める行為で、正しさ以上に優しいと感じた。三秋縋作品の背骨みたいな種類の優しさ。

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町田そのこ著『コンビニ兄弟』読了。
クーポンポンをするコンビニ店員なんて、いないと思ってたけど、この店長ならしかねない!
コミカルで、エンターテイメントの真ん中な作品。煌々と明るいけれど、複雑なものを簡単にしない繊細な質感も共存していて、好き。町田さんには、こういう作品もあるんだ!

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辻村深月著『ツナグ 想い人の心得』読了。
設定や言葉を変えながら、「あなたと出会えたから、わたしはこの世界で生きていける」を描いてきた辻村深月さんの、最高傑作だと思う。
特別な力の話だけど、その存在ではなく、力に頼る・頼らない決断をした人を信じるということまでを描いた、大きな作品。

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