//=time() ?>
大井川に来てからというもの、トーマスは急行列車ばかり牽いていた。ゴードンが焼きもちを妬くほどだったが、それも気にならないほど楽しい仕事だ。
ある朝、大鉄の支配人が言った。「今日は普通列車を牽きなさい。」トーマスは喜んだ。彼は子どもたちが乗ってくれる普通列車も、とても大好きなのだ。
板谷峠。平均33‰、最急38‰の急勾配を補機を駆使して越えている同線だが、戦後の輸送量急増を受け機関車繰りが逼迫。運用に余裕を持たせるため、1台でD級2台分なH級機関車が切望された。EH78はED78をベースとした交流初のH級機として誕生、単機では650t、EF71との重連では730tの列車を牽引できる。
1980年代、国鉄は413・717系の種車を捻出するべく、455・475系の代替となる急行形を用意する必要に迫られた。白羽の矢が立ったのが、特急運用を退いた581・583系である。彼らは急行形電車459・755系として再出発を果たし、459系は北陸線「立山」「ゆのくに」、755系は鹿児島線「かいもん」で活躍。