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#30MMGB
地上から、流星として落ちた筈の白い閃光が駆け上がる
「来ましたわよNo.666、フラン!」
ライフルを浴びせつつ二機の異邦神の援護に入る
「最低でも言葉を交えなさい、でなければ貴方は化け物と同格に成り果てますわよ雷神!」 https://t.co/kKKXHupzTT
『本来ならばこのような引き渡しはするべきではありませんが、緊急事態ですから』
……デクテットの原型は空中戦仕様アルトの延命改修機。
傭兵を含めた多数に託されたそれ、10がそれに選ばれた事にSWは関与している
「……全てに了解しましたわ」
『機体の引き渡し以来ですね、リシェル……いえ。No.10さん?』
柔らかな声。連合側で数少ない本名を知る者にして、COLORSの一人
「……ええ。SWも介入するのかしら? 」
『それにお答えは出来ませんが、ーーより貴女宛に荷物があります』
@maltukero 脳裏に浮かぶは、絶対を覆した“色無き瞳”を冠した観測者ーー
「油断を見抜き貫いた、狙撃手だけですのよ!」
迫る雷撃を振り払うが、シールドが半壊し左腕は機能停止ーーだが
“届いた”
「フラン、やりなさい!」
@maltukero 「……分かりました。No.10ーーリシェル・スタインが連れて行く事を約束します」
身内や“色無し”といった面々以外では、久々に名乗った本名。
強い意志を宿した眼、ならば応えなければーー
「ただ、約束はしてくださいませ。帰ったら必ず治療を受けると」
@maltukero 「貴女の状態如何では、離脱も視野に入るーー最悪無理矢理にでも」
医師ではない以上、診断はEXMパイロットとしての範囲でしか出来ない。
頭を打った以上、進むも退くも色が翠か白になるか程度でどちらも地獄である。
「故に問います。どうしたいですか、フラン?」
同乗した相手に、改めて問うーー
@maltukero 「……無事、とは言い難いですが生きています」
サブモニターが投影。拡大を繰り返した先には片腕を喪いながらも浮かぶ赤い蝙蝠。
そして、兵器の域を越えた一撃を放った翠の雷神ーー
「……幸いにもデクテットは動けますわ」
簡易応急キットを取り出し(続)
@maltukero 機体自体は装甲を増設したーーアルトであるがポルタ寄り、ヘルダーラントが高品質のモノを用意してくれたからだろうと推測出来る。
「……フラン、大丈夫ですか!?」
推測と彼女の心配が出来る位には、自身もどうにかなっている。
が、それが無事を意味するとは限らないと、彼女を呼んだ。
@maltukero 「翠色の雷ーー何処かで見たことが……No.69、検索をお願いしますわ」
『ピー』
一見異能に見える技術を操るEXMは一定数存在する。
時折大規模戦闘のデータは目を通していたからか、片隅に残っていた。
(切れる手札は用意すべき……)
迫る翠赤。介入にせよ乱入にせよ、その時は近づいていたーー