視線を足元より上に動かそうとしない1番に痺れを切らした別個体が咳払いを飛ばすと、彼女は肩を震わせて辺りを見回した。
おびただしい数のモノリオ機体の前に、審査員を自称するモノリオ3体がふんぞり返っているようだ。
Act.4
繰儡様と２人きりになったのを見計らって犯人は、まず彼女の両脚を包丁で切りつけました。そして走れず這ってでも逃げようとした彼女に…馬乗りになって左胸を一刺しして殺害しました。現場に残っている引き摺った跡はその時出来たものです。
体力的に弱っていた彼女は、抵抗虚しく…。
Act.3
犯人は厨房に繰儡様を呼び出しました。食糧に関する理由だったのでしょう。
他の皆様に気を遣い食事を最低限にとどめていた繰儡様は、残念ながら彼女の誘いに答えてしまった＿
Act.2
特に影響を受けたのが2人。
今回の事件の被害者である繰儡様と…。もう1人、犯人です。
繰儡様は体力的に、犯人は恐らく 精神的に追い詰められていたことから犯行を計画したのでしょう。
Act.1
今回の事件の発端となったのはモノリオ様のスピーチでした。
コロシアイが起きないことに痺れを切らしたモノリオは私たちが食べていた食料が安全なものかどうか危険を煽り、皆様を不安にさせました。
地面に叩きつけられた3番に容赦なく資材が降り注ぐ轟音を最後に画面が乱れ、映像はゲームのスタート画面に戻った。形だけの再スタートボタンは押せないような描写がされている。
プレイヤーを失った背景は 美しく澄んだ青空を映していた。
タイマーは正確に3番に与えられた時間が尽きた事を知らせた。怒っているような挙動を見せた別機体に 3番は何を重ねたのか、別の人影に懇願するように引きつった笑顔を見せる。
才能にものを言わせ、タイマーの残り時間が僅かになったところで見事“城”を完成させた3番はそれを知らせるために大きく息を吸い込もうとした。限界を超えて動き回ったせいか呼吸を初めとする全ての数値が乱れている。