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淀「ウォーアイニー」
浦「サランヘヨ」
淀「ジュテーム」
浦「マハールキタ」
淀「……何語?」
浦「タガログ語です」
淀「何で知ってるんだよ……」
浦「種切れですか?」
淀「……愛してる」
浦「……日本語は反則です」
浦「相手は言葉の通じない動物なんです。身体に叩きこむしかないでしょう」
淀「通じてるじゃねぇか」
浦「読唇術です」
淀「言葉の通じない相手に読唇術は使えないだろ」
浦「……あ、愛は言葉の壁を簡単に超えるんです」
淀「……言葉の壁は、お前が勝手に作ったんだよ」
浦「はい。私が着ている服はSサイズですよ。何か問題でも?」
淀「黙れサディスト」
浦「失礼ですね。私がいつ貴方を虐めたんですか?」
淀「今だ」
浦「これは虐めじゃありません。教育的指導です」
淀「一昔前の体罰教師かよ」
浦「どうやらお仕置きが必要みたいですね」
淀「け、結構だ。ノーセンキュー」
浦「口では嫌がっておきながら、逃げないんですね」
淀「このラジオが止まったら、何をされるか分からないからな」
浦「配信中は何もしないと思ってるんですか。おめでたい人です」
淀「聞くまでもない。お前はSだ」
浦「全然違います。暴力とは、後先を考えず私利私欲のために力を行使する事です」
淀「つまり俺は、後々の事を考えて公益のために叩かれたって事か?」
浦「そうです」
淀「嘘吐け。お前がムカついたから叩いただけだろ」
浦「私をムカつかせている自覚はあったんですね」
淀「しまった……!」
淀「どうして? Lサイズを選択肢から外すと、どんな誤解が生まれるんだ? 俺にはさっぱり分からな痛ぇっ」
浦「水面さんのクセに、調子に乗らないで下さい」
淀「だからって叩くなよ。暴力反対」
浦「暴力ではありません。武力です」
淀「一緒だ」
浦「もっと会話の弾みそうな内容でお願いします」
淀「Sですか?Mですか?」
浦「…変態ですね」
淀「勘違いするな。俺は服のサイズの話をしたんだ」
浦「Lサイズがありませんでした」
淀「お前、Lサイズなんか着ないだろ? だから最初から外したんだ」
浦「むしろ不親切です。誤解を生みます」
浦「人に頼らないと頑張れないんですか?」
淀「一人で頑張れる奴の方が稀だろ。俺には無理」
浦「今ここには二人いますよ」
淀「……くそっ」
浦「では、お願いします」
淀「……マイブームを教えて下さい」
浦「無難な所に逃げましたね」
淀「うるせぇ。これでも絞り出したんだ」
浦「架空の質問、考えるの大変なんです」
淀「ラジオネームの次は質問内容か」
浦「ウィットに富んだ質問をお願いします」
淀「言う前にハードル上げるの止めろ」
浦「ハードルを下げたら誰も聴きません」
淀「そもそも誰も聴いてねぇんだよ」