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第三回 コロシコロサレ
浦「どうも、浦見みぎりです」
淀「淀川水面です」
浦「今日も張り切っていきましょう」
淀「まず声を張れ。仮にもラジオだぞ」
浦「今回のお便り。ラジオネーム いずれは賢者さん」
淀「つまり今は遊び人か」
浦「好きな女性の身体のパーツを教えて下さい」
淀「直接聞けよ」
SS 酷な質問
浦「女性との交際経験は?」
淀「ゼロだ」
浦「ですよね。貴方、ダンゴムシですからね」
淀「ダンゴムシ呼ばわりは失礼に値しないのか?」
浦「人間に『ホモサピエンス』と言っても悪口にはならないでしょう?」
淀「俺は人間だ」
浦「面白い冗談ですね」
淀「冗談じゃねぇ」
SS【お願い】
浦「嘘でもいいから、少しくらい褒めろ」
淀「嘘を吐くのは悪い事です」
浦「人を貶すのも悪い事だよ」
淀「え? 人? どこですか?」
浦「ここだ」
淀「ごめんなさい。私、霊感ないので」
浦「霊じゃねぇよ」
SS【罪と罰】
浦「私を見て発情しないで下さい」
淀「してねぇ」
浦「と言っても無駄ですね。獣にそこまで求めるのは酷ですね」
淀「誰が獣だ」
浦「二度と視姦出来ないよう、両目を潰しましょう」
淀「止めろ」
浦「分かりました。まぶたをまつり縫いする位で許しましょう」
淀「どっちも嫌だ」
【第二回 コロシコロサレ】
浦「こんばんは。浦見みぎりです」
淀「淀川水面です」
浦「大好評につき、二回目の放送です」
淀「適当な事を言うな」
浦「それでは、本日もお便りの方を紹介していきます」
淀「そのスタンス、ずっと続けるつもり?」
SS初めての気持ち
浦「こんな気持ちになったのは、生まれて初めてです。これが――生理的嫌悪?」
淀「ロマンチックに罵倒するな」
浦「それとも病理的体調不良?」
淀「俺は病原菌じゃない」
浦「もしくは倫理的不快感?」
淀「倫理に反してるのはお前だ」
浦「……物理的悪臭?」
淀「泣くぞ」
SS 【立ち読み】
浦「面白いですか?」
淀「ぼちぼちかな」
浦「見にくいです。もう少し下げて下さい」
淀「もう一冊あるから、そっち読めよ」
浦「……うるさいです。いいから指示に従って下さい」
SS 【マナー】
浦「女性の手荷物を持ってあげる。常識です」
淀「じゃあ、その鞄持つよ」
浦「嫌です。私物を任せられるほど、まだ貴方を信頼していません。
淀「どうしろと?」
【自己紹介再放送】
浦見「そしてこっちが溝鼠川溝太郎(どぶねずみがわどぶたろう)。溝に住み、溝で暮らし──」
淀川「虚偽の他己紹介をするな! あ、どうも、正しくは淀川水面です。趣味は読書です」
浦見「無趣味の象徴ですね」
【自己紹介再放送】
こんにちは、浦見みぎりです。
そろそろ私のことは覚えてもらえましたか?
とある田舎町に燦然と輝く、ごくごく普通の美少女にして『殺したガールと他殺志願者』のヒロイン。
この可愛すぎるイラストははくりさん(@89hakuri )に描いていただきました。