百日紅さんのイラストまとめ

宇佐美りん著『推し、燃ゆ』読了
アイドルの上野正幸が、高校生山下あかりの「推し」だった。彼女の部屋は推しのグッズで満たされ、彼女のバイトは推しのCDを大量購入するため。推しは彼女の背骨だった。
その上野正幸がファンの女性を殴ったとしてSNS上で炎上した。
芥川賞候補らしい濃密な心理描写😐

芦沢央著『汚れた手をそこで拭かない』読了
後ろめたい気持ちを持った人々の話を集めた5編の短編小説集。
大工、教師、隣人、映画監督、料理研究家。
殺人、不始末、不倫。
正直に言うべきなのにそれが言えない。その結果、嘘に嘘を重ねてしまう人、結果オーライの人、最後は正直に話す人。
人生色々😔

似鳥鶏著『彼女の色に届くまで』読了
緑川礼は画家志望。高一の6月校舎の下駄箱の前で眠っていた千坂桜と出会う。
彼女の絵の才能は天才的。しかも、絵画毀損・盗難事件の解決に卓越した推理力を発揮。他方生活能力はまるで無し。
礼は桜の面倒を見つつ、やがて2人は社会人に。
美術的恋愛的推理小説😊

綾辻行人著『Another』読了
榊原恒一は病気のため夜見山中学に遅れて転入した。
5月に登校するとクラスは3年3組。入院中に見かけた見崎鳴を教室で発見。恒一は鳴に話しかけようとするが他の級友たちに鳴は見えない。
その後同組の生徒・身内4人が立て続けに死亡。
3年3組には恐怖の言い伝えがあった😨

夏川草介著『神様のカルテ3』読了
内科医栗原一止の本庄病院での勤務も5年半。多忙。語り口は相変わらず夏目漱石。
亡古狐先生の補充として小幡奈美先生が着任した。経験14年。美人で優秀。しかし、この先生の診療方針に栗原や看護師との間で軋轢が発生。小幡先生は栗原の理想の医師像に改変を迫る。

飛鳥井千砂著『タイニー・タイニー・ハッピー』読了
本のタイトルは250店舗を擁する大型ショッピングセンターの名称

実咲はそこの眼鏡店店員。純一はその同僚。香織は向かいの喫茶店店員。仲の良い3人とその周囲の人々を巡る8編の短編小説集。
恋愛と結婚。出会いと別れ。どの作品もTiny Tiny Happy😊

森見登美彦著『四畳半神話大系』読了
私はおんぼろ下宿四畳半在住の大学3回生。1回生の時4つのサークルの選択肢があった。映画、弟子、ソフトボール、秘密機関。その選択。その後の人生展開はどう？
悪友小津の暗躍。明石さんとの恋。謎の占い師。
京都鴨川を舞台に繰り広げられる摩訶不思議な物語🙂

原田マハ著「風神雷神」読了
京都国立博物館研究員望月彩は俵屋宗達の研究者。ある時、マカオ博物館学芸員の依頼により同所を訪れ、同人からある絵と日本語の古文書を見せられる。
そこには、驚きの記録が書かれていた。

宗達と天正遣欧少年使節を巡る壮大な歴史小説。
風神雷神、見に行きたいな😊

似鳥鶏著「育休刑事」読了
秋月春風(はると)は捜査一課の刑事。生まれたばかりの息子のために育休中。
ところが事件に巻き込まれ、赤ちゃんを抱っこしたまま捜査に駆り出されることに。育児中ならではの知識を駆使し、子連れの利点を生かした聞き込みをして、事件を解決に導く。
息子の蓮君が可愛い☺️

森見登美彦著「夜は短し歩けよ乙女」読了
先輩の男が後輩の黒髪の乙女を追い求める物語。夜の先斗町、古本まつり、大学学園祭。
物語は神や天狗や妖怪が現れて尋常ではない事態が次々と発生し、彼はそれに翻弄され、彼女は平然としている。
それでも彼は彼女を追い求める。
不思議な純愛物語でした😊