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「行くぞティラ、長居は無用だわ。」
タルザエモンはティラに声をかけ、集落を後にしようとしたときでした。
「おにいちゃんたち!助けてくれてありがとう!」
やってきた小さな女の子がふたりにお弁当をプレゼントしました。
「なんだ、みんながみんなロクでもないわけじゃなさそうだな。」
「やなこった。」
そんな大人たちに向かって、タルザエモンはべぇっと舌を出しました。
「危険があるのに教えない。
手助けしてくれと言ったら渋って文句言う。
使えると思ったら手の平を返してコビを売る。
そんな自分勝手な奴らを誰が助けてやるもんか。」
ハッキリと言いました。
「あいかわらず、すっげぇなぁー。」
タルザエモンが感心したように空を見ていると、まわりにいた大人たちがと歓声をあげました。
「すごい!なんて強いんだ!!」
「アイツラに食料を食い荒らされてこまってたんだよ。」
「是非ともようじんぼうになってくれないか?」
口々にそう言います。
ですが、すべては手遅れでした。
ティラはたくさんあったベリブドウを、
もう食べ尽くしてしまっていました。
「しまったぁああああああああ!!?」
「え!?なに!!?どうしたの!!?」
「オガァ?」
「ほら!オガこれ見て!!」
一方、大暴れしている三人はというと。
カズルは机をひっくり返してオガに見せました。
四角いものを見ると、オガは元に戻ります。
「オガァ?」
「あーえらいめにあったわー。」
なんとか大人しくなって一安心です。
「ほーれティラ!全部食べていいぞー!!」
「ティー♪」
タルザエモンはどんどんとベリブドウを差し出します。
ティラはうれしそうにパクパクモグモグ、
山のようなベリブドウをどんどん食べていきます。
「あぁ……集落の一ヶ月分ベリブドウが…。」
ゆうぼくみんたちはしょんぼりしていました。