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おおさわぎになったからか、
集落のヒトたちがぞろぞろ集まってきました。
しかしオロオロと様子を伺っているだけでした。
「なぁ、アイツラなんとかして欲しかったら
ありったけのブドウ持ってきてくんね?」
タルザエモンは近くにいたゆうぼくみんに言いました。
ところがどっこい!
暴走するオガには敵味方の区別がつきません。
手近にいたジョニーをフルボッコです。
「グガァアアアアアアアアアアアア!!!!」
「グァーッ!イヤーッ!グァーッ!」
「オガおちついてオガオガおちつけ!!」
だいさんじです。
「グルァアアアアアアアアアアア!!!!!」
オガはおたけびをあげました。
大きな口に鋭い牙。
オガは丸いものを見ると、
凶暴なワーウルフになってしまうのです!
「「ぎょえぇえええええ!!?」」
あんな強そうなやつに襲われたら
ひとたまりもありません!絶体絶命です!
「グルルルル……。」
オガが突然、小さく唸り声を上げ始めました。
するとムクムクと オガの体が大きくなっていきます。
「ゲェエエエエエ!!?」
「あわわわ!丸いもの見ちゃダメ!!!」
それを聞いたジョニーとカズルは、
慌てて叫びましたが手遅れでした。
前は杭、後ろはプチネンドロゴーレム。
完全に行手を阻まれてしましました。
「くっそー!!どうすりゃいいんだよ!!」
タルザエモンはわめきます。
このままではコテンパンにされてしまいます。
「いでよ!プチネンドロゴーレム!!」
上上下下左右左右にステップ、くるりとターン。
ポポポポン!!
ジョニーの足下から小さなネンドロゴーレム、土人形の魔物が何体も召喚されました。
ジョニーは粘土の化物を召喚できるのです。
カズルはなんとトラップマスター。
あの手この手の罠で敵を追い詰める
スペシャリストなのです。
「とおせんぼトラップはっつどー!!」
「おうわぁあああああ!!?」
突然、地面から杭が生えてきて、
ティラとタルザエモンの行手を阻みます。
コレでは先に進めません。
「まかせといてよジョニー。
こんなこともあろうかと準備はしてあるんだ。」
「おうおうおう!
いてもうたったれやカズル!!」
カズルどこからともなくリモコンをとりだすと、
ポチッとなとスイッチを押しました。
「あの時のチビ!?それからタルこぞうゴルァアアア!!!!」
「やべぇ!!逃げるぞティラ!!!」
ジョニーが絶叫しました。
タルザエモンはティラを抱えて逃げ出します。
「であえであえー!あんのクソガキども!!ケチョンケチョンのギッタンバッコンのペペペペにしてくれるわ!!」
「食べ物だったらあそこの飯屋でどうぞ。」
ゆうぼくみんはあるゲルを指差して
どこかよそよそしい様子で言いました。
タルザエモンはそれを不思議に思いながらも、
言われるままに二人はゲルに向かいました。
まだ明るい時分だからか明かりは灯されていない
薄ぐらいゲルを覗き込んだ時でした。