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恋の風景そのものは、時にヴィスコンティ「ベニスに死す」を思い起こしたり、時にSFラブロマンスの大傑作「ある日どこかで」を思い起こしたりもしていたのだが。そうしたイイ情緒の流れはたくさん在ったということ。恋の風景を描く映画は難しいんだよなあ。そのディテールの重ねかた(=物語)が。
ヴァーホーヴェン「ベネデッタ」、メインシアターが新宿武蔵野館とはいえ、他の上映館がまさか!の上映回数とスクリーンの大きさだなと。まあ、アレだな、この作品が大ヒットするとは誰も思わないよな…。
ジョン・カーペンター監督1992年の「透明人間」を。チェビー・チェイス&ダリル・ハンナ。古典的題材をコメディセンスで描く米・仏映画。カーペンター節は控えめだが(音楽が本人ではない)、SFXを含めて今観返すと新鮮だ。後半のラブストーリーの展開が楽しい。ラストもイイ。堪能した。
ルキノ・ヴィスコンティ監督1971年の「ベニスに死す」を。ダーク・ボガード主演の伊・仏映画。131分。美少年に恋するゲイ映画ではない。これは、『若さの “生” の輝きに焦がれて灼かれ死ぬ』究極の孤独の物語だ。これ以上の孤独が、果たしてこの世に在るだろうか。
フランシス・フォード・コッポラ監督・脚本・製作2020年の「ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期」を。1990年 PARTⅢの新バージョン。158分。物語に心入るかどうかはさておき、やはり撮影含め作品エネルギーの素晴らしさだ。一人の男の孤独の悔恨の物語として堪能した。
フランク・ダラボン監督・脚本・製作2007年の「ミスト」を。スティーヴン・キング原作のSFスリラー。人間ドラマの監督が人間ドラマを軸に魅せる2時間。クリーチャーVFXの巧みさもありつつ。一番恐ろしいのは人間そのものであるという普遍性の哀しみよ。堪能した。