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定着の漫画脳、最近観始めたアニメ『どろろ』
昔読んだ手塚治虫氏のとは絵柄は違うが面白い。魔物に奪われた身体を取り戻していくさまは色々なことを想起させる。自分の耳や目や声や手足や、本当に聞こえているのか見えているのか聞くべきことを見るべきものを、そして伝えるべきことを、ねえ百鬼丸。
いわゆる推しメンが漫画の中の人物とか高校以来の出来事に恥ずかしげもなく、実は喜んでおる。だって私の好みを全て完璧に備えた男子に出会ったのは初めてのことで。それが映画でも小説でもなく漫画だったというだけで。このキャラを生み出してくださった吾峠呼世晴氏に感謝感激。冨岡義勇💕
子どもの頃に夢中になったものは歳をとるごとにそれが自分の趣味趣向に強く影響を及ぼしてるいると最近つくづく思う。
私は小学1年から高校2年までずっと漫画を描いていて当然、漫画家になると思っていた(いやなれなかったが。笑)。50年代後半〜60年代、夢中になったのは水野英子氏。私の原点。
「めし」しか言わない夫、食事中も新聞見てたり、まあイラつく夫の態度だが、二枚目上原謙が鈍感でとぼけた味を出している。片や自立したい気持ちがあり悶々とする妻、二人の仲に割って入る自由奔放な姪にはイライラさせられるけど。実家の母、杉村春子がいいわ〜娘への助言は言葉少なく的確で。
脚本、演出ともに見事で、難解極まる原発の仕組みがちゃんとわかるように仕込まれていて凄い。俳優陣がまた、すばらし。最終話ラストで実写フィルムが流れるが、実物とよく似ている。
ウソをつくたびに真実のつけがたまる。ツケは必ず払わされる。
ヒロインの幸枝は、新時代を象徴する女性像である。ファシズムの時代に反戦を唱え「僕らの活動は10年後に理解される」と説いた野毛との出会いと弾圧、スパイの汚名からの迫害、それらはあの時代だったからではあるが今も似たようなことは起こっている。いつの時代も問われているのは自分自身の在り方。
昭和8年京都帝国大学で発生した思想弾圧「滝川事件」とソ連のスパイ活動「ゾルゲ事件」が題材。滝川教授とおぼしき人物、八木原教授に大河内傳次郎、その娘幸枝に原節子。後にスパイの汚名をきせられた反戦活動家・野毛に惹かれ自我に目覚めてゆく女性の姿を渾身の演技でみせている。