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かつて眩い威光を放った建造物は、突如大地が大きく削れたことで脆くも崩れ去った。今では夜な夜な魑魅魍魎が跋扈しているとまことしやかに語られ、誰一人近づかない。人々が踏みしめた人造の地は色鮮やかな花々が支配し、栄華は新たな主人に渡った。
かつては平原があったであろう場所は、今や空が逆さに映る土地となっていた。緑溢れる光景の中に似つかわしくない巨大な金属塊、そして分解されつつある巨大な骨が横たわる。複数の部族にわかれる原住民はその亡骸を、偉大な我らの王と読んでいた。
敵国への侵略は順調に進んだが、兵士への手当ては微々たるもので、進軍しながら周囲の村からせっせと略奪してどうにか元を取る、そんな進軍だった。そんな中、朽ち果てた神殿に目をつけた二人の兵士達は、誘われるように奥へと進み、輝く珠を発見した。
水の豊富な山奥にひっそりと佇む石像がある。石像は滝に面と向かって彫られているが、その意図を現代では計ることは出来ない。滝の奥には秘密の通路があり滅んだ都市へと繋がっていると、ふもとに住む老人が酒をあおりながら語った。何処までが真実か。