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活字を読むのが好き。 目標は1日1冊本の感想を呟くこと。 オススメの作品があれば本、映画、アニメ、漫画、演劇などジャンル問わず教えてもらえると嬉しいです。

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# 読了


407冊目 あれは閃光、ぼくらの心中
著者 竹宮ゆゆこ
胸キュン小説、という謳い文句に偽りなし
15歳の嶋と25歳の弥勒。互いに問題と過去を抱えつつ、奇跡のように湧いた日常の描写と終盤の疾走感が素晴らしい
この作品に限った話ではないですが、この方が描く汚部屋関連の描写はかなり好きです

0 59


393冊目 わるい食べ物
著者 千早茜
『まずい』食べ物ではないところがポイント。
著者の人柄と個性的な食い意地が見える面白いエッセイでした。
食に限らずエッセイ全般に言える感想ですが、その人のエピソードと繋がりが伝わるものにハズレはないなぁとしみじみ思える一冊です。

0 76


391冊目 エラー
著者 山下紘加
大食いというジャンルを文学的に描いた一冊
私が小食なこともあってか作中で描写される大食いに関する執念は、より一層恐ろしく、どことなく嫌悪感まで覚えました
中々人を選びそうですが、確かな熱量がある良作なので、機会があれば手に取ってみて欲しいです

0 48


370冊目 ラバー・ソウル
著者 井上夢人
ただひたすらに嫌悪感を覚えるストーカー行為が繰り広げられて、それでもその中に僅かに見え隠れする主人公の境遇が読み手の意識を揺さぶります
終盤でどんでん返しを喰らった時の納得と衝撃が何とも言えない
記憶を消してもう一度読みたくなる一冊

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345冊目 東京ディストピア日記
著者 桜庭一樹
2020年1月から2021年1月までに書かれた日記をまとめた本。
新型コロナウイルスの流行直前から記録されているので、段々と日常が変わっていく様を巧みな文章を通して見ることが出来て、恐ろしくも面白い
ある意味歴史書とも取れる秀逸な一冊でした

0 84


367冊目 ぎょらん
著者 町田そのこ
赤い球ーぎょらん。それを口にすれば死者の最期の思いがわかるという不思議な珠。
それをベースに死者と残された者、それぞれの想いと葛藤が描かれた6つの短編集。
ぎょらんの特性上常に死が描かれているのですが、中々考えさせられる良き作品でした。

0 84


354冊目 ステップ
著者 重松清
妻を亡くした父と娘の物語。
あらすじを見るだけで、悲しく優しく切ないお話だということがわかり、実際に読めばそれ以上の情感を感じられる約束された傑作。
家族や人の繋がりを、優しさや寂しさなどこさまざまな情緒で描いた素敵な一冊。

1 120


342冊目 ジョーカー・ゲーム
著者 柳広司
陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校D機関。
そこを舞台にスパイやスパイに利用される人間模様を描いた作品。
『スパイとは見えない存在であること』
という作中の言葉が印象的。
世界的やトリックなども秀逸な逸品でした。

0 117


331冊冊目 ぼくは明日、昨日の君とデートする
著者 七月隆文
京都を舞台にした時間にまつわるSFファンタジー要素の入ったラブストーリー。
途中から分かるタイトルの意味と内容に、良い意味で混乱させられます。
登場人物の時間の仕組みと解釈を良しとできるが評価の分かれ目になりそうな一冊

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240冊目 らんたん
著者 柚木麻子
明治、大正、昭和の日本で女性の社会的地位向上を目指す女子大河小説…と煽りにあったのですが、まさしくその通りでした。
内容は濃密でボリューミー。個人的には話の展開、ネタの仕込まれ方が若干マニアックな気がしましたが、そこがまた良い味の一冊です。

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