【わるい食べもの】千早茜
食べ物とつながる記憶や時間。
痛快だったり、胸がきゅっとなったり、ほろ苦かったりと、いろんな味の詰まったエッセイだった。
「なくてもいい、けれど、なければ人生の輝きは減る」っていう嗜好品への愛、ほんと素敵。
千早さんの旅日記、読んでみたいなぁ。
＃読了
【あんなに あんなに】ヨシタケシンスケ
そうそうそうなの！の連続。
振り返ったらあっという間。何度もそんな経験をしてきたはずなのに、日々余裕がなさすぎて大事なものをいくつ見落としているんだろう。
後から後悔しないように、今しかない一瞬が胸に残るように過ごさなきゃ、と思い出す。
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【切なくそして幸せな、タピオカの夢】吉本ばなな
優しい言葉と温かいイラスト。少しの寂しさと幸福感が漏れ出すような素敵な一冊だった。
今を作る、記憶の積み重ね。私も、私が関わった大切な人もそれが幸せであるように。
〝時間が発酵をもたらして熟成するなじんだ毛布のような愛〟いいな。
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【fishy】金原ひとみ
モヤモヤするのに切れ味が良く気持ちいいような、新鮮な感覚だった。
誰にも共感できないし嫌悪感すら抱く。でも「私は違う」と思うことも含めて、愚かさや傲慢さ…ドロドロした自分を浮き彫りにされた気がした。
結局自分を一番痛めつけているのは自分なのかもしれない。
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【つぼみ】宮下奈都
〝自分はちっぽけ。だけどそれもまた愛おしく素晴らしい〟
自分が素敵なものになれるような幸せな視点に、心の奥がぽっと温かくなった。
もがきながら、自分がスポっと収まる場所を見つけていけたらいいな。
きっと私たちはみんな、発展途上のつぼみだから。
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【わたしたちは銀のフォークと薬を手にして】島本理生
うまくいかないのは誰のせいでもない。決めるのは自分だから。
孤独や人と分かり合う難しさ。自立って、それを受け入れ共存する覚悟を持てることなのかも。
同じ方向を向ける人と出会い、共にしたいと思えることがすごく尊く感じた。
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【わたしの良い子】著：寺地はるな
誰かの為に自分が出来ることなんてほとんどないのかもしれない。人は自分ではないから。
だけど自分の守りたいもの・守るべきものの判断は間違わずにいたいな。
「わたしが今、あなたの手を離さないのは、いつかこの手を離すため」の一文が胸に刺さった。
＃読了