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「…そうだな。でも遅かれ早かれ俺達のどちらか1人は18の夜に捧げられる。それが数年先になっただけ。この村の、山i姥i切の家に生まれた双子は初めから山神の所有物。飢饉や流行り病は山神の怒り。儀式には兄が、それより早く村に凶事が訪れたなら弟が贄に差し出される」
「…指先が、震えているよ」↓
「……花病、この村では咲狂いの呪いというんだったな。それを鎮める為に俺は花豊穣の山神に捧げられる」
「……そうだね」
「神様なんて本当にいるんだろうか」
「……俺は姿の見えない"カミサマ"なんて信じない。もしそんなものがいるなら誰も不幸にしない筈だ。誰かを生贄になどしないはずだ」↓
今かいてるの、どいつもこいつも性癖が180°ちがうオンパレード状態で頭パンパンなので、とりあえずかわいいもの見て癒やされてぇええええ。
(「ああ、それでも――。
あの子だったら怒るのだろう。あの子の命一つと、その他大勢の命を秤にかけた俺を。けれど俺にはね、優しく泣き虫な片割れよ。よく知らぬ他者の命は羽根より軽く、お前の命は星より重く何より尊いものなんだ。だからせめて、お前が先に背負う不幸にこそ、死を与えよう」)↓
「ああ。望むところだ。古い因習と居もしない神をあがめ、大切な者を死に追いやり涙さえ忘れたヒトデナシの村など。…いっそ滅んでしまえばいい」
「高慢だな」
「慇懃無礼な似非神父に比べたらマシかな」
「言ってろ」↓
「…っはは!恨みが無くとも冥府の主が命で魂を狩るのが役目なんだろう?相手が誰であれ生あるものに死を与える。…それであの子が助かるなら喜んでこの運命を受け入れよう!」
「…驚いた。思った以上にお前には資質があるらしい。…やる気のある同僚ができて何よりだ。では初仕事だ。村を焼くぞ」↓
「ひと思いにやってくれ。直に村ぐるみで追手がかかる。あの子をむざむざ手に掛けさせたくはない」
「死神と取引する魂とはまた豪胆な…。いいんだな。契約に従い、お前の主は冥界の主人となり、その身は俺同様、死神となる。二度と天国へは行けず終わりの日まで魂を狩る。引き返すなら――」↓
「…この廃教会が使われなくなってから久しい。寄付くは死神くらいだ。あいつは中々感受性がいい、苦労するだろうな。お前の"片割れ"は」
「馬鹿な子だよ。折角生き延びられたのに」
「生き延びたからといって、先が幸福とは限らん。…本当にいいんだな?生まれた村を焼いてしまっても」
「…ああ」↓
「……なるほど。ではせめて祈ろう。お前の長い旅路に祝福があることを」
「祝福は不要だ、神父。……話を聞いてくれてありがとう。こんな山の古ぼけた教会に人がいるとは思わなかった……、かな。ああ、片割れならそう言うだろうな」
「……天の目が届かぬところはないさ。では良い旅を」↓
「……どうぞ続きを」
「生贄になるものは臆病者でした。片割れは優しく誇り高かった。故に自らのこの先の人生を与えたのです。青い花を贈りました。"永遠の幸福"を意味する花を。代わりに俺は受取りました。片割れの人生、命そのものを」
「……では、貴方の罪とは」↓