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智「4月4日は幸せの日らしいよ。4と4のゴロで四合わせ」
美「あ、面白いですね。四の持つ不吉なイメージが払拭されますし」
智「……部屋番号のことはもう忘れてくれない?」
美「あのやりとりも幸せの一つですよ」
智「あれでいいなら何でもよくない?」
美「私にとっては毎日が幸せの日ですから」
美「これ見てください」
智「雛飾り? 煌びやかだね。ご実家の?」
美「母が好きで、『娘が家にいる内は毎年飾る』そうです」
智「離れても写真送ってくれるのも嬉しいね」
美「はい。感慨深いです」
智「将来こういうのしたいな」
美「将来っ、ですか?」
智「深い意味は……あると思ってほしい」
智「二十日正月?」
美「お正月の祝い納めの行事です」
智「そんなのあるんだ」
美「せっかくなのでお餅を用意しました」
智「納めってことは残ってた物を片付ける日なんじゃ」
美「本当はそうですけど、無かったので」
智「そっか。用意してくれてありがとう」
美「いえ。私が楽しみだったんですよ」
美「冬休み明けはなんだか人が少ないですね」
智「成人式の連休まで休み延ばす人もいるからね」
美「そうなんですね……ところで」
智「ん?」
美「もし良ければ、成人式の後にお写真を見せてほしいです……」
智「いいよ。でも、逆に来年は見せてほしいかな」
美「はい。むしろ……いえ、楽しみです」
美「ふあ……すみません。はしたないところをお見せして」
智「気にしないでいいよ。夜更かし?」
美「昨夜調べ物をしていたら、気になることが増えちゃいまして」
智「あるあるだね」
美「はい」
智「仮眠とったら?膝貸そうか、なんて……」
美「…………出来るだけ、寝顔を見ないでくれますか?」
美「大学ではその日の教科書全部を持ち歩かないといけなくて大変です」
智「ロッカーも決まった教室も無いもんね」
美「はい。たくさん履修したので億劫になってしまいます」
智「じゃあ僕の部屋に荷物置いといていいよ……そんなに変わらないか」
美「変わります! ご迷惑でなければ、時々でも……」
智「美園は表情に出るからトランプ苦手そうだよね」
美「そんなことありません。出来ますよ」
~
智(意外と表情に出ないな)
美「どちらにしますか?」
智(顔見ても可愛いことしかわからない)
美「……あっ」
智「こっちだ……あれ?騙されたー」
美「今のは、見つめられて恥ずかしかっただけです」
智「女子って記念日好きだよね」
美「その日だけでなく、思い出を含めたものだと聞いたことがあります」
智「なるほど」
美「あくまで一説にはですけど、わかる気がします」
智「同じ思い出をってことなら記念日を大事にしたくなるね」
美「はい。思い出や想いを共有するって素敵なことだと思います」
美「就寝時間ですか?0時前には」
智「もっと早いと思ってた。朝早そうだし」
美「最低限でいいように夜の内に済ませておくので」
智「美園らしいね(最低限が高そうだけど)」
美「牧村先輩もそうじゃないですか?」
智「美園ほどじゃないけどね」
美「私たち、生活リズムが似ているんだと思います」