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そんな後ろ姿を眺めながら歩いていると、川のほとりで子供たちが手を振っているのが見え、私も思わず駆け足になった。
「こんにちは先生。みてみて、ながーいお水!ニキお姉ちゃんがね、みつけてくれたの」
先程の食器同士がぶつかる音とは勿論私が片付けをしていたことも要因にあるが、ドゥエがお皿のリムをナイフやフォークで叩いていた音も混じっていた。
「すげぇんだよ先生、このお皿とか!これとこれで叩いたら音が違って、もうこれだけで楽器みたいなんだぜ!」
そう教えられてもあまり想像はできなかった。
何故なら、自分の記憶の中の草花がそんな色になっていることはなかったから。
…それともおれだけ見たことがなくて、みんなは見たことがあるのかな。なんて考えてしまうほどに。