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田中たなかさんのイラストまとめ


趣味は読書と落書きです。
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『この道の先に、いつもの赤毛』アン・タイラー

小説にはたいてい起承転結があって、主人公の身に降りかかる波風を楽しむものが多いけれど、たまに無風の淡々とした日常を読み続けたくなることがある。この小説の主人公はまさにそんな人物だった。

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『流浪の月』凪良ゆう

9歳の少女が行方不明になり、数ヶ月後に男子大学生と一緒にいるところを保護される。周囲の印象に反し、少女は男性に救われたと感じており、心の拠りどころにしていた。

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『新・壇蜜日記』

壇蜜さんと西村賢太さんの日記が好きで、全巻網羅はできていないけれど気付くと手に取っている。

意外な組み合わせと思われるかもしれないけれど、淡々とした書き口や温度感がとてもよく似ているし、サウナ好きという共通点もある。

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ミア・カンキマキ『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』

英訳版『枕草子』を愛読する著者が、枕草子や清少納言について学ぶために長期休暇を取得して京都に滞在し、見聞きしたあれこれを書き留めたエッセイ。

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アリ・スミス『冬』

価値観の違いから30年近く口を聞いていない姉妹が、妹の息子アートとその彼女(として雇われた女性ラックス)とのやりとりを通し、相手に迎合することなくパワフルな個性を維持しながら、彼女たちなりの友好的な関係を築いていく姿に心がじんわり温められた。

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『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬

“アガサ・クリスティ賞で全審査員が満点をつけて大賞受賞“なんて宣伝文句を目にして期待値爆上がりにもかかわらず、期待を上回るおもしろさだった。
中堅作家が受賞する印象のある直木賞に、デビュー作でノミネートされたのも納得。

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『赤いモレスキンの女』アントワーヌ・ローラン

さらっと読めてほっこりできる本が読みたいと思い手に取ったところ、見事に期待に応えてくれた。
こういう肩肘張らない本も好き。

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『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎
徹頭徹尾とにかくとことん面白かった。
論文を書く時間を削ってこの本が作られた背景を知ると複雑な気持ちになるけれど、素人が未知の世界を垣間見る貴重な機会を作ってくれてありがとう、って思った。

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『Phantom』羽田圭介
お金を殖やすために費される労力、お金を払って参加するコミュニティに提供する労力、確実にリターンが得られる方法なんて無いと分かっているのに、何かをせずにいられない気持ちが分かりすぎてひりひりした。

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『だいちょうことばめぐり』朝吹真理子

何かを主張することも、どこかに感情を誘導することもなく、ふんわりと語られる今と昔の思い出を読んでいると、気持ちがフラットになっていく。

著者の夫とのなにげないエピソードが好き。プールサイドのくだりとか、じわじわ面白い。

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