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線香花火の最後の一滴が
闇に吸い込まれてゆく
暗がりの中で息をしている生き物は
夜の闇が怖くないのか
不意に海のさざ波の音が聞こえた気がして
怖いものが蘇らないように
南無阿弥陀仏と唱えて
只虫の音だけが
私の中を支配する
そろそろと真白の蛇が
足に絡まったような
そんな気がしただけなんだ
側溝の中にボウフラが増えてゆく
外灯がチカチカと点滅を繰り返す
まるで僕の心臓のように
死にそうになっているね
君の横顔はいつも怒っているようで
声をかけるのが怖いよ
今日も夢に出てきて
僕を叱るのかい?
夏は嫌いなんだ
生き物が生き生きとしていて
具合が悪いよ