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野々花「だから、私が作り上げたその世界に、早く帰りたいって…、そう思うんだ。」
卍子「それは、とても素晴らしい世界だろうな。」
十門字さんが目を細め、優しく微笑む。
その小さく優しい声色は、意識をしているのかそうでは無いのかは分からなかった。
仁「…ええと、私には無理だったわね、この棚の上にありましたよ。」
砂糖「ありがとう、私が取るわ。」
続いて松原さんがうんと手を伸ばす、が、届かない…。
砂糖「…っ、もうちょっと…、いや、ほんの少し届かないわね…、脚立が無いか探してみるわ。」
リンネ「見た通りオマエラ宛の手紙だ!」
麦「手紙?」
リンネ「そう!オマエラの大事〜な人からの手紙を書いてもらったんだよ、ほら、配るぞー。」
動機と聞いて身構えていたら"大事な人からの手紙"と言われた物を出されて潔く受け取る。
八代「はは、雅楽川が作ってくれんなら悪くないかもね。」
カナメ「ほんと〜?綺好き嫌い激しいから俺が料理した所で食べてくれないでしょ。」
八代「食べれないのは仕方ないでしょ、お前が作ったのが好きなのは変わんない。」
「あははっ、ふふ、私もカナメくんの料理好きだよ。」
なずな「朝比奈センパイっ、あたしがケチャップかけてあげますよ〜♡」
「わ、凄い、メイドさんだ…。」
満希「いやそれメイドっていうかメイド喫茶とかのやつじゃん、美味しくなぁれ萌え萌えキュンみたいな。」
なずな「え?なんですか?それ。」
満希「え?あぁ…知らずにハート書いたんだ。」
麦「じゃあ僕のと交換しましょっか、これ分けてあげますね!」
八代「ん…、…食べる?わとくん。」
麦「んぇ?くれるみたいですよ、えへへ、良かったねわとくん!」
凛空「ちょ、ちょっと待ってください食べさせちゃ駄目っすそれ!!!オレが食べますから!!」
カナメ「…っはは、うん、そうだ、もうお昼の時間だね。俺が皆のお昼作ってあげるっ、好きなの言って?」
少しだけ調子が戻ったのか先程より顔色を明るくし、立ち上がる。
なずな「あたしもお手伝いしますよ〜、流石に一人じゃ大変ですしね?」
つられるように皆も順々に気分を切り替えて行く。
だが学園側の関係者と言う事は間違いなく、よく分からない、不思議な存在だと頭を悩まされているうちに、少し傾いたお面をよいしょと直し束ねた髪を振り、こちら側をぐるりと見回し、んんっと声を整える。
?「えーと、よし全員居る全員居る、うん、おはよーオマエラ。」
瀬七「…ははっ、なんだそれ、…ふふっ。」
古谷さんは困惑しながらも次第に安心したような、喜びを感じているような、堪えきれない幸せそうな笑顔になる。
瀬七「そんな事初めて言われた、ありがと。」
「うん!」
私も少しは支えになれたかな。