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だが腹筋の力は破られ、無防備な内臓に圧力がかかる。腸が逃げ場を求めて広がっていく。逃げ場は無くなりひしゃげていく…。ついに骨盤からもパキパキと音が鳴り始める。その時、痛みが限界を迎えたのか、小人の視界に黒いカーテンがかかってゆく…
女子がハンドルから手を離す。ローラー台に固定された自転車ゆえバランスを崩す事もない。重みがアバラから腹に移っていくと、呼吸は可能となった。だが今度は内臓を守らなくては――骨折の痛みに耐えながら腹筋に力を入れて、重みに耐えようとする。
満足に動くのは脚のみ。思わずその膝で女子の陰部を蹴る。命がかかっている為、小人―男子だったモノ―も本気だ。「お、やり返してくる? いいよー、男らしいとこ少しは見せてみ? くすぐったいし、がんばれば効いてくるかもよ?」
ズシン!!と、何十枚も重ねた布団を乗せられたような、押し返そうとしても力全てが殺される圧力を上半身全体にかけられる。アバラも内臓も強烈に圧迫され息が満足にできない。加えて口や鼻、穴という穴から内臓が飛び出るのではと思う程の重圧。
土下座していた頭にスパッツが触れた途端、彼女の手によって仰向けに寝かされてしまった。先程の殺意に満ちた見開かれた目でなく、いつもの細めの瞳に戻っていたが、返ってそれが不気味だった。